2023年オフ、山川は国内FA権を行使して福岡ソフトバンクホークスへ移籍した。2023年12月19日の入団会見で球団は、2018年のパ・リーグMVPと3度の最多本塁打者賞を獲得した強打者として紹介している。
移籍後の成績を見ると、2024年と2025年では打率と本塁打数に違いがあり、2026年にはさらに成績が変化している。
2024年:移籍1年目に34本塁打で本塁打王2024年は143試合に出場し、打率.247、34本塁打、99打点を記録した。
| 項目 | 2024年成績 |
|---|---|
| 試合 | 143 |
| 打率 | .247 |
| 安打 | 136 |
| 本塁打 | 34 |
| 打点 | 99 |
| 出塁率 | .318 |
| 長打率 | .484 |
| OPS | .801 |
パ・リーグの本塁打ランキングでは34本で1位。打点も99を記録し、移籍直後から主軸として結果を残した。
さらに最多本塁打、最多打点、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得。ソフトバンクの一塁手として攻守両面で存在感を示した。
2025年:打率.226でも23本塁打を記録2025年は130試合に出場し、打率.226、23本塁打、62打点という成績だった。
前年の34本塁打から11本減少し、打率も.247から.226へ低下。レギュラーシーズンの数字だけで判断すると、前年よりも苦しいシーズンだった。
ただし、23本塁打はリーグ2位に相当する数字であり、長打力が完全に失われたわけではない。出塁率.300、長打率.402、OPS.702という結果からも、前年の.801と比べて打撃全体の貢献度が低下したことが分かる。
日本シリーズ2025でMVPを獲得した理由2025年の山川を語るうえで外せないのが、日本シリーズでの活躍だ。
NPBの公式表彰記録によると、山川は福岡ソフトバンクホークスの選手として、2025年の日本シリーズ最高殊勲選手賞(MVP)を受賞した。
レギュラーシーズンでは打率.226と苦しんだものの、日本シリーズでは3試合連続本塁打を放つ活躍も見せた。シリーズを通じた勝負強さが評価につながった。
ここには、山川の打者としての特徴がよく表れている。
打率は打席ごとの安定性を測る指標だが、本塁打は試合の流れを大きく変える。レギュラーシーズンを通して安定した安打を積み重ねることと、短期決戦で決定的な長打を放つことは、必ずしも同じ能力ではない。
2025年の日本シリーズMVPは、シーズン成績だけでは測りきれない山川の長打力と勝負強さを示す実績となった。
【通算成績と歴代記録】286本塁打はどれほどの実績なのか

2026年シーズン終了時点で、山川穂高のNPB通算成績は以下の通りだ。
山川穂高・プロ通算成績
通算試合数1,117
通算打率.247
通算本塁打286本
通算打点764
通算安打
949本
通算OPS
.860
出典:NPB公式個人年度別成績、2026年シーズン終了時
山川は、2018年、2019年、2022年、2024年の4度、パ・リーグの最多本塁打タイトルを獲得している。
| 年度 | 本塁打数 | タイトル |
|---|---|---|
| 2018年 | 47本 | 本塁打王・MVP |
| 2019年 | 43本 | 本塁打王 |
| 2022年 | 41本 | 本塁打王・打点王 |
| 2024年 | 34本 | 本塁打王・打点王 |
特筆すべきは、所属球団が西武からソフトバンクに変わっても、本塁打王を獲得していることだ。
球場環境やチームの打線、対戦投手の攻め方が変わっても、長打を生み出す能力を発揮できることが分かる。
47本塁打はNPB歴代シーズン記録でも上位2018年の47本塁打は、山川のキャリアハイであると同時に、NPBの歴代シーズン本塁打記録でも上位に位置する数字だ。
NPB公式の歴代記録では、47本塁打は複数の選手が記録している水準であり、山川もその一人として掲載されている。
ここで注意したいのは、次の2つの数字を混同しないことだ。
- シーズン本塁打記録: 1年間で放った本塁打数。山川の最高記録は2018年の47本。
- 通算本塁打記録: プロ入り後に積み重ねた本塁打数。山川は2026年終了時点で286本。
286本は十分に大きな実績だが、47本というシーズン記録とは別の尺度である。
また、山川は本塁打だけでなく、2022年と2024年には打点王も獲得している。単独で得点を生み出す力に加え、走者をホームに返す能力も高く評価されてきた。
【現在の成績と評価】山川穂高は復活できるのか
2026年の成績を踏まえると、山川に対する評価は、これまでの本塁打王としての実績と現在の打撃状態を分けて考える必要がある。
評価できる要点は本塁打を生み出す力2024年から2026年までの主要指標を比較すると、次のようになる。
| 指標 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|
| 打率 | .247 | .226 | .178 |
| 本塁打 | 34 | 23 | 11 |
| 打点 | 99 | 62 | 28 |
| 出場試合 | 143 | 130 | 58 |
| OPS | .801 | .702 | .675 |
この比較では、打率とOPSが2年連続で低下している点が目立つ。
ただし、2026年は出場試合数も58試合と少ない。143試合出場した2024年と本塁打の絶対数だけを比較するのではなく、打席数や打数を考慮する必要がある。
実際、2026年は180打数で11本塁打。長打を生み出す力そのものは、一定程度残っている。
課題は打率と出塁機会の回復一方で、2026年は打率.178、出塁率.297という数字にとどまった。
2024年の出塁率.318と比較すると、塁に出る能力にも低下が見られる。
加えて、2026年は212打席で60三振。打席数に対する三振の割合も高く、安定した打撃を取り戻すことが課題になっている。
長距離打者の場合、多少の三振は避けられない。しかし、打率が1割台まで低下すると、相手投手は長打を警戒しながらも攻めやすくなる。
山川に求められるのは、単純に本塁打数を増やすことだけではない。四球を選ぶ能力、ミートの確実性、得点圏での打撃を含めて、打席全体の質を高めることが重要になる。
今後の評価を判断する3つの基準今後の山川の状態を見る際は、次の3点に注目したい。
1. 打率の回復: .200台前半から中盤へ戻せるか。
2. 本塁打の継続: 出場機会に対して安定して長打を生み出せるか。
3. 出場試合数の増加: 1軍で継続的にスタメン出場できるか。
特に3つ目は重要だ。2026年は1軍とファームを行き来したため、年間を通して打席を重ねる環境を確保できなかった。
過去に4度の本塁打王を獲得した実績は大きいが、過去のタイトルだけで現在のレギュラーとしての価値を判断することはできない。
反対に、2026年の打率だけで長距離打者としての能力を否定するのも早計だ。今後の成績は、出場機会と打撃内容の両面から判断する必要がある。
【山川穂高の成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山川穂高の2026年の打率と本塁打数は?
A1:NPB公式の2026年シーズン終了時記録では、打率.178、11本塁打、28打点、58試合出場だった。
Q2:山川穂高の2025年の成績は?
A2:130試合に出場し、打率.226、100安打、23本塁打、62打点を記録した。レギュラーシーズンの打率は低かったものの、日本シリーズでは最高殊勲選手賞(MVP)を獲得している。
Q3:山川穂高の通算本塁打数は何本?
A3:2026年シーズン終了時点で286本。通算試合数は1,117試合、通算打率は.247、通算打点は764となっている。
Q4:山川穂高は西武時代に何度ホームラン王を獲得した?
A4:西武時代には2018年、2019年、2022年の3度獲得した。さらにソフトバンク移籍後の2024年にも獲得し、通算4度となっている。
Q5:山川穂高の自己最多本塁打は何本?
A5:2018年の47本が自己最多。143試合に出場し、124打点、打率.281を記録してパ・リーグMVPにも選ばれた。
Q6:山川穂高は2025年の日本シリーズでMVPを獲得した?
A6:獲得した。NPB公式の2025年日本シリーズ表彰選手に、福岡ソフトバンクホークスの山川穂高が最高殊勲選手賞として掲載されている。
山川穂高のプロ野球人生は、西武時代の本塁打王獲得からソフトバンク移籍後の活躍、そして2026年の苦しいシーズンまで、変化に富んでいる。
特に押さえておきたい数字は次の通りだ。
- 2018年:自己最多の47本塁打、パ・リーグMVP
- 2019年:43本塁打で2年連続本塁打王
- 2022年:41本塁打、90打点で本塁打王・打点王
- 2024年:ソフトバンク移籍1年目に34本塁打、99打点
- 2025年:打率.226、23本塁打、日本シリーズMVP
- 2026年:打率.178、11本塁打、28打点、58試合出場
- 通算:286本塁打、764打点、通算打率.247
山川の評価を左右するのは、過去の本塁打王という肩書だけではない。長打力を維持しながら、打率や出塁率をどこまで改善できるかが今後の焦点になる。
2025年の日本シリーズMVPは、山川が大舞台で結果を残せる打者であることを示した。一方、2026年の成績は、1軍で年間を通して活躍するために打撃の安定性を取り戻す必要があることを示している。
プロ通算286本塁打という実績を持つ山川穂高が、次のシーズンに再び本塁打王争いへ加われるのか。2027年に向けても、その打撃の復調が大きな注目ポイントとなる。
主な参照資料:日本野球機構(NPB)個人年度別成績・歴代記録・日本シリーズ2025表彰選手、福岡ソフトバンクホークス公式発表、スポーツナビ、パ・リーグ.com。