2020年の紅白歌合戦で二階堂ふみが披露した衣装は、赤いパンツスーツだけではない。
ファッション専門メディアのFASHIONSNAPやGQ JAPAN、スポーツ紙の衣装紹介を整理すると、主な衣装は赤のパンツスーツ、UNDERCOVERのドレス、エリザベッタ・フランキのジャンプスーツ、ステラ マッカートニーのドレスという構成だった。
それぞれの衣装には異なる役割があり、司会進行、歌唱パフォーマンス、後半の番組進行という場面に合わせて印象を変えていた。
1.オープニングから着用した赤いパンツスーツ最初に注目を集めたのが、鮮やかな赤色のパンツスーツだ。
紅組司会として登場した二階堂ふみは、スカートや華やかなロングドレスではなく、すっきりとしたシルエットのパンツスタイルを選択。赤という紅白らしい色を取り入れながら、凛とした印象に仕上げていた。
この衣装はスタイリストが用意したもので、二階堂本人は色の美しさとシルエットに惹かれたと2022年のCLASSY.のインタビューで振り返っている。
なお、赤いパンツスーツの具体的なブランド名は、同インタビューでは公表されていない。後述するUNDERCOVERやステラ マッカートニーと混同しないようにしたい。
2.ディズニースペシャルメドレーのUNDERCOVER歌唱シーンで印象的だったのが、UNDERCOVERのドレスだ。
二階堂ふみは前半のディズニースペシャルメドレーで氷川きよしと共演し、「ホール・ニュー・ワールド」を披露した。
衣装はUNDERCOVERの2020年秋冬コレクションをベースにしたデザイン。FASHIONSNAPによると、黒澤明監督の映画『蜘蛛巣城』に登場する女性をイメージしたコレクションで、当日の着用衣装は公開されたコレクション画像のドレスをリデザインしたものだった。
この衣装の特徴は、単純な華やかさではなく、ブランド独自の世界観が感じられるところにある。
司会時の赤いパンツスーツとは違い、音楽パフォーマンスの世界観に合わせた衣装選びだった。
3.エリザベッタ・フランキの黒いジャンプスーツ後半の衣装チェンジでは、イタリアのブランド、エリザベッタ・フランキ(Elisabetta Franchi)のブラックジャンプスーツが登場した。
特徴は、身体のラインを美しく見せるシャープなシルエット。オープニングの赤いパンツスーツよりも落ち着きがあり、大人っぽい雰囲気に変化している。
足元にはジ・アティコ(The Attico)の真っ赤なパンプスを合わせていた。
二階堂はCLASSY.のインタビューで、この衣装について、動物愛護に力を入れているブランドの哲学に共感して選んだと説明している。
4.ステラ マッカートニーの馬柄ドレス最後に紹介したいのが、ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)のドレスだ。
白をベースに、馬や人物を描いたカラフルなグラフィックが特徴。ほかの衣装とは異なる、芸術性と遊び心を感じさせるデザインだった。
FASHIONSNAPは2019年プレフォールのウィメンズコレクションに関連する衣装として紹介している。本番では掲載画像とは異なる柄のものを着用した。
このドレスについては、二階堂本人が重要なエピソードを明かしている。
紅白の司会が決まる前に、ステラ マッカートニーの店舗で一目惚れして購入した私物だったという。
つまり、番組のために用意された衣装ではなく、もともと本人が気に入って所有していた服を大舞台で披露したものだった。
【ブランド比較表】二階堂ふみの紅白衣装と着用場面を一覧で整理
ここまで紹介した衣装を、ブランド・着用場面・選択理由の関係から整理する。
| 着用場面 | 衣装・ブランド | 特徴・背景 |
|---|---|---|
| オープニング・司会 | 赤いパンツスーツ | スタイリストが用意。本人が色と形を気に入って選択 |
| 前半・ディズニーメドレー | UNDERCOVER | 2020年秋冬コレクションをベースにしたドレス |
| 後半・司会 | エリザベッタ・フランキ | 黒のジャンプスーツ。動物愛護のブランド哲学に共感 |
| 後半・衣装チェンジ | ステラ マッカートニー | 馬や人物のグラフィックが特徴。紅白決定前に購入した私物 |
| 足元 | The Attico | 黒のジャンプスーツに合わせた赤いパンプス |
| アクセサリー | RIEFE JEWELLERY | スカルモチーフのピアス |
この一覧から読み取れるのは、二階堂ふみの衣装が単に高級ブランドを並べたものではないということだ。
赤いパンツスーツでは自立した女性像、エリザベッタ・フランキでは動物愛護への共感、ステラ マッカートニーでは本人が大切にするブランドの思想が表れている。
なお、赤いパンツスーツについてはブランド名が確認できる形で紹介されておらず、特定のブランドに結び付けるのは適切ではない。
【本人が語った理由】二階堂ふみが赤いパンツスーツを選んだ背景
二階堂ふみの紅白衣装が現在も話題になる大きな理由は、本人が選択の背景を自分の言葉で説明していることにある。
2021年7月11日放送のTBS系『日曜日の初耳学』では、林修との対談で紅白の衣装について振り返った。
当時、紅白の女性司会者といえば華やかなドレスを着用するイメージが強かった。しかし、二階堂はその慣習に必ずしも従う必要はないと考えていた。
本人の発言を報じたgrapeによると、衣装選びについて次のように説明している。
女性司会者はドレスという固定観念にとらわれない自分が着たい、自分がその時一番自信を持った状態でいられる服を着るのがいいのかなという風に思っていたので。
二階堂が赤いパンツスーツを選んだ背景には、性別によって服装の選択肢を限定する必要はないという考え方があった。
CLASSY.の2022年8月27日掲載のインタビューでは、次のように振り返っている。
女性も男性も自立した人がカッコいいと思うから、その象徴になったらいいなと。
この発言から分かるのは、パンツスーツが単なる好みの問題ではなかったということだ。
二階堂は、女性らしさを演出するために必ずしもドレスを選ぶ必要はないと考え、自分が自信を持てる服装を大舞台で実践した。
その姿は、ファッションを通じた自己表現としても受け止められた。
服を選ぶ基準はブランドの哲学にもある二階堂のファッション観を理解するうえで、もう一つ見逃せないのがブランドの背景に対する関心だ。
本人はCLASSY.の取材で、普段から動物愛護、環境保全、女性支援、障がい者支援などの活動を行うブランドにも目を向けていると話している。
単純にデザインや知名度だけで選ぶのではなく、そのブランドがどのような考え方で商品を作っているかを意識しているのだ。
ステラ マッカートニーのドレスを私物として購入していたことも、こうした価値観とつながっている。
【指輪の意味】二階堂ふみが紅白で着用した「ANTI RACISM」とは?
紅白の衣装と一緒に注目されたのが、二階堂ふみが身に着けていた指輪だ。
指輪には「ANTI RACISM」という言葉が記されていた。これは反人種差別を意味する言葉である。
2021年7月放送の『日曜日の初耳学』について報じたgrapeは、二階堂が紅白司会時にこのメッセージ入りの指輪を着用していたことを紹介している。
ANTI RACISMに込められた意味ANTI RACISMは、文字どおり人種差別に反対するという意思を示す表現だ。
紅白という幅広い世代が視聴する大規模な音楽番組で、この言葉を身に着けていたことには、本人の社会的なメッセージが表れている。
同番組では、性別による固定観念についても考えを語っていた。
二階堂が望んでいたのは、男性だから、女性だからという理由で人の選択肢が狭められず、それぞれの違いが当たり前に受け入れられる社会だった。
この考え方は、赤いパンツスーツを選んだ理由とも共通している。
つまり、衣装と指輪は別々のファッションアイテムでありながら、どちらも自分らしく生きることや差別への問題意識というテーマにつながっていた。
なお、指輪のブランドや商品名については、紹介された報道だけでは特定できない。ANTI RACISMという文字の意味と、商品としてのブランド情報は分けて考える必要がある。
【紅白衣装の評判】二階堂ふみのファッションはなぜ支持された?
二階堂ふみの紅白衣装は、放送後もファッションメディアやテレビ番組で繰り返し取り上げられている。
特に赤いパンツスーツは、従来の女性司会者の衣装とは異なるスタイルとして注目された。
赤いパンツスーツへのポジティブな反応2021年7月の『日曜日の初耳学』では、二階堂自身が赤いパンツスーツに対してポジティブな反応を多く受け取ったと話している。
本人は、自分の気持ちを自由に受け取ってもらえたことをうれしく感じていたという。
また、grapeが紹介した当時の視聴者の反応には、服装だけでなく、その選択理由に共感する声もあった。
注目すべきなのは、単に「似合っている」「おしゃれ」という評価にとどまらなかった点だ。
衣装を選んだ理由まで知ることで、視聴者が装いに込められたメッセージを理解する機会になった。
司会者としての存在感も衣装の評価を後押し2020年の紅白は、新型コロナウイルスの影響により、史上初の無観客開催となった。
二階堂にとっては初めての紅組司会という大役だった。
総合司会の内村光良、白組司会の大泉洋とともに番組を進行し、ディズニースペシャルメドレーでは氷川きよしとの歌唱も披露した。
女性自身の2021年1月13日付の記事では、二階堂の司会進行やパンツスタイルの衣装が取り上げられている。
2021年4月のスポニチの報道でも、衣装へのこだわりや私物ドレスに込めた考えが紹介された。
衣装だけが評価されたのではなく、初司会を務める俳優としての存在感と、本人の考え方が一体となって印象に残ったのだ。
ネットで見かける衣装情報の誤解にも注意二階堂ふみの紅白衣装を調べると、複数のブランド名や衣装写真が紹介されている。しかし、情報の読み取りにはいくつか注意点がある。
- 赤いパンツスーツは、ブランド名が本人のインタビューで公表されていない。
- UNDERCOVERのドレスは、ディズニースペシャルメドレーでの着用衣装。
- ステラ マッカートニーのドレスは、本人が購入した私物。
- エリザベッタ・フランキのジャンプスーツは、衣装として選んだもの。
- ANTI RACISMの指輪は、ブランド名とメッセージの意味を混同しないことが大切。
特に注意したいのが、衣装を着用したという事実と、本人が私物として購入したという事実は別だという点だ。
私物と明言されているステラ マッカートニーのドレスについては、本人のインタビューが裏付けになっている。
【2026年最新情報】二階堂ふみは今年の紅白司会を務める?
2026年の第77回NHK紅白歌合戦については、すでに司会者が発表されている。
2026年10月9日のNHK発表によると、今年の司会は次の4人だ。
- 芦田愛菜
- 堺雅人
- 二宮和也
- 鈴木奈穂子アナウンサー
放送は2026年12月31日。番組テーマは「こえていこう、歌とともに。」となっている。
二階堂ふみは、今回発表された司会者には含まれていない。
2020年と2026年の紅白を比較| 比較項目 | 2020年・第71回 | 2026年・第77回 |
|---|---|---|
| 紅組司会 | 二階堂ふみ | 4人の司会体制 |
| 司会者 | 二階堂ふみ、大泉洋、内村光良 | 芦田愛菜、堺雅人、二宮和也、鈴木奈穂子 |
| 二階堂ふみの立場 | 紅組司会 | 司会者としての発表なし |
| 注目ポイント | パンツスーツとブランド選び | 「こえていこう、歌とともに。」 |
2026年の紅白に関して、二階堂ふみの新しい司会衣装や出演衣装が発表された事実はない。
したがって、2026年の最新情報として紹介できるのは、2020年の衣装が今もファッションと本人の思想を結び付ける代表的な事例として振り返られていること、そして今年の司会者には選ばれていないという点だ。
二階堂ふみの紅白衣装に関するよくある質問(FAQ)
Q1:二階堂ふみが2020年の紅白で着ていた赤いパンツスーツのブランドは?
A1:本人の2022年のインタビューでは、スタイリストが用意した衣装と説明されている。具体的なブランド名は公表されていない。
Q2:ディズニーメドレーで着ていた衣装のブランドは?
A2:UNDERCOVERの2020年秋冬コレクションをベースにしたドレス。氷川きよしと「ホール・ニュー・ワールド」を披露した際に着用した。
Q3:ステラ マッカートニーのドレスは私物だった?
A3:私物だった。紅白の司会が決まる前に購入しており、本人が好きなブランドの思想やデザインに共感して着用した。
Q4:二階堂ふみの指輪に書かれていた言葉は?
A4:「ANTI RACISM」。反人種差別を意味する言葉で、社会に向けたメッセージとして注目された。
Q5:2026年の紅白にも二階堂ふみは司会として出演する?
A5:2026年10月9日に発表された第77回の司会者には含まれていない。発表された司会者は芦田愛菜、堺雅人、二宮和也、鈴木奈穂子アナウンサーの4人。
二階堂ふみの2020年の紅白衣装は、単なる華やかなステージファッションではなかった。
赤いパンツスーツには、女性も男性も自立した存在として輝けるという考えが込められていた。UNDERCOVERのドレスは音楽パフォーマンスの世界観を演出し、エリザベッタ・フランキは動物愛護への共感、ステラ マッカートニーの私物ドレスは本人の美意識とブランド哲学を表現していた。
加えて、ANTI RACISMの指輪は、衣装だけでは伝えきれない社会的なメッセージを補っていた。
【プロの結論】
二階堂ふみの紅白衣装を理解するうえで大切なのは、ブランド名だけで評価しないことだ。
注目すべき要点は次の3つに集約できる。
1. ファッションの自由: 女性司会者だからドレスという固定観念にとらわれず、自分が自信を持てる服を選んだ。
2. ブランドの思想: デザインだけでなく、動物愛護や環境への配慮など、ブランドの背景にも目を向けた。
3. 社会へのメッセージ: 衣装やアクセサリーを通して、ジェンダーや人種による差別に対する考えを表現した。
2026年になった今も、二階堂ふみの紅白衣装が振り返られる理由は、服そのものの美しさだけではない。自分の価値観を大舞台で自然に表現した、その一貫したスタイルにある。