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警察犬に柴犬はなれる?2026年京都府警の選考会と合格条件・活動実態を徹底解説

神崎 雪穂 神崎 雪穂 • 更新: • 公開: • 読了約 24 分
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警察犬といえば、ジャーマン・シェパードやラブラドール・レトリーバーなど、大型犬を思い浮かべる人が多い可能性があります。しかし、2026年には岐阜県警で柴犬が正式に嘱託警察犬として委嘱され、京都府警の選考会でも柴犬が警察犬を目指して臭気選別に挑戦しました。実際に柴犬が警察犬として活動する時代が到来しています。

注目されたのは、2026年11月6日に報じられた京都府警の嘱託警察犬選考会です。参加したのは46頭。大型犬に交じって柴犬などの小型犬も試験に臨みました。犬種の条件はどうなっているのか、どのような訓練や審査を経て合格するのか。そして、警察犬になった柴犬は実際にどんな仕事をするのでしょうか。日本警察犬協会や警察庁、各府県警察の公表資料、2026年の報道をもとに、その実態を詳しく解説します。

【2026年最新】警察犬に柴犬は実際になれる?京都府警の選考会が話題に

警察犬柴犬

最初に答えを示すと、柴犬は警察犬になれます。しかも、過去の珍しい事例にとどまらず、2026年には実際に岐阜県警で柴犬が正式に委嘱されています。

2026年11月、京都府警の選考会に柴犬が参加

2026年11月6日、MBSニュースは京都府警が来年度に採用する嘱託警察犬の選考会を開催したと報じました。

今回参加した犬は合計46頭。大型犬だけでなく、柴犬などの比較的小柄な犬も参加しました。

報道によると、今回の試験では爆発物のにおいを嗅ぎ分ける競技が行われ、参加犬は5枚の布の中から、見本となる布と同じにおいのものを選ぶ課題に挑戦しました。

この試験で問われるのは、単純に鼻が利くかどうかだけではありません。複数のにおいの中から目的のにおいを識別し、指導手の指示に従いながら正確に作業できるかが問われます。

選考結果は2027年1月または2月に発表される予定と報じられています。合格した犬は1年間、京都府警の嘱託警察犬として活動し、行方不明者の捜索や祇園祭などの行事における警備にも協力する見込みです。

したがって、2026年11月時点では、京都府警の選考会に参加した柴犬の合格はまだ確定していません。参加したことと、正式に委嘱されたことは区別する必要があります。

なぜ京都府警は柴犬にも門戸を開いているのか

大きな理由は、警察犬に求められる能力が犬種のイメージだけでは判断できないためです。

警察犬の任務には、足跡追及や臭気選別、人の捜索など複数の専門分野があります。任務によって必要な身体能力や作業特性は異なり、大型犬でなければ対応できない仕事ばかりではありません。

京都府警が公表した令和8年度の嘱託警察犬審査会資料でも、地域捜索、足跡追及、臭気選別、爆発物などの捜索という複数の審査内容が示されています。

警察犬としての適性を考える際には、犬種の知名度よりも、実際に担当する作業を遂行できるかどうかが重要なのです。

【実際の活躍】2026年に警察犬となった柴犬「つぶ」と過去の成功事例

柴犬が警察犬になれることを示す、特に分かりやすい事例が2026年4月に岐阜県で誕生しました。

岐阜県警初の柴犬警察犬「つぶ」

2026年4月6日、岐阜県揖斐警察署で警察犬と指導手への嘱託書交付式が行われました。

この日、正式に委嘱されたのが、柴犬の「つぶ」です。メスの2歳で、岐阜県警では初めての柴犬警察犬となりました。

岐阜新聞の報道によると、揖斐署管内で委嘱された警察犬は合計15頭。その内訳はシェパード11頭、ラブラドール・レトリーバー3頭、柴犬1頭でした。

つぶは2025年11月の嘱託警察犬審査会に挑戦。鋭い嗅覚と集中力を発揮して遺留品を発見し、試験に合格しました。

委嘱後に期待される任務は、行方不明者の捜索や犯人の追跡です。岐阜県警の関係者も、柴犬の小回りが利く特性に期待を寄せています。

東海テレビの報道では、同じ交付式でミニチュアシュナウザーの警察犬も紹介されました。大型犬だけに頼らず、それぞれの犬の能力を生かす運用が広がっています。

北海道では2016年に柴犬3頭が警察犬に

柴犬の警察犬は2026年に突然登場したわけではありません。

朝日新聞の2016年10月の報道によると、北海道では当時、柴犬3頭が初めて道警の警察犬に選ばれました。

そのうちの1頭が、北海道伊達市で飼育されていた柴犬の「桃太郎」です。オスの3歳で、3回目の審査会挑戦で合格しました。

桃太郎は、訓練士のもとで週5日の訓練を継続。過去2回の審査では不合格でしたが、競技会で入賞するまでに能力を伸ばし、2016年6月の審査会で合格を果たしました。

注目したいのは、最初から特別な才能だけで合格したわけではないことです。繰り返し訓練し、試験環境に慣れ、指導手との連携を深めたことが結果につながっています。

柴犬以外にも小型犬の合格事例がある

2017年には、青森県警でシーズーの「まる」が嘱託警察犬の審査に合格しました。

まるは初挑戦では不合格でしたが、屋外やドッグランなど、さまざまな環境で訓練を重ねました。2度目の挑戦では、臭気の識別と足跡追及のうち、足跡追及の部門で合格しています。

当時の朝日新聞の報道では、青森県警の関係者が、小型犬には大型犬が入りにくい狭い場所で活動できることや、子どもに警戒されにくいことなどの利点を挙げていました。

こうした事例は、警察犬の適性が体格や犬種だけでは決まらないことを示しています。

柴犬警察犬の主な事例と関係性
時期・地域 犬名・対象 確認できる実績 位置付け
2016年・北海道 桃太郎(柴犬) 3回目の審査で合格。週5日の訓練を継続 北海道で選ばれた柴犬3頭のうちの1頭
2017年・青森県 まる(シーズー) 2度目の審査で足跡追及部門に合格 小型犬の警察犬の先行事例
2025年11月・岐阜県 つぶ(柴犬) 審査会で遺留品を発見し合格 翌年度の岐阜県警の委嘱対象
2026年4月・岐阜県 つぶ(柴犬) 4月6日に正式委嘱 岐阜県警初の柴犬警察犬
2026年11月・京都府 柴犬などの小型犬 46頭が参加した選考会で臭気選別に挑戦 2027年度の嘱託警察犬候補

これらの事例から分かるのは、柴犬の警察犬は単なる話題性のある珍しい存在ではなく、各地の警察で実際に採用されてきたということです。ただし、委嘱された事実と、具体的な事件で成果を挙げた実績は別に評価する必要があります。

【犬種の条件】日本警察犬協会の指定犬種と柴犬が合格できる理由

柴犬が警察犬になれるかを調べると、必ず出てくるのが日本警察犬協会の指定犬種という情報です。

実際、日本警察犬協会が指定する犬種は7種類あります。しかし、この指定犬種以外は警察犬になれないという意味ではありません。

日本警察犬協会が指定する7犬種

日本警察犬協会が公表している指定犬種は次の7種類です。

  • ジャーマン・シェパード
  • ドーベルマン
  • コリー
  • エアデール・テリア
  • ボクサー
  • ラブラドール・レトリーバー
  • ゴールデン・レトリーバー

これらは警察犬としての適性が認められてきた犬種です。嗅覚作業や服従訓練などに対応できる犬が多く、従来の警察犬の中心を担ってきました。

一方、柴犬はこの7犬種には含まれていません。

ここで混同してはいけないのが、協会の指定犬種と、各都道府県警察が行う嘱託警察犬の審査資格は同じものではないという点です。

犬種を問わない県警も存在する

2026年の神奈川県警の嘱託警察犬審査会案内では、受審対象について、人や物品の捜索能力を有する犬であれば犬種を問わないとしています。

新潟県警も2026年度の審査会で犬種を問わないことを明記しています。長野県警でも、犬種を問わない受審条件が示されています。

一方、奈良県警の2027年向け審査案内では、臭気選別の部門に日本警察犬協会指定の7犬種を条件としている一方、捜索救助の部門では犬種を問わないとしています。

つまり、同じ県警の中でも、担当する仕事によって受審条件が異なる場合があります。

柴犬が合格するために重要な能力

警察犬として求められるのは、犬種のブランドではなく、現場で必要な能力です。

警察庁が2024年3月に出した「警察犬の効果的な運用について」という通達では、直轄警察犬の調達基準として、健康状態、資質、血統などを挙げています。また、嘱託警察犬についても、この基準を参考に審査するよう努めることとしています。

具体的には、次のような要素が重要です。

  • 健康状態:骨格や歩き方に問題がなく、現場活動に支障がないこと。
  • 集中力:周囲の刺激に惑わされず、作業を継続できること。
  • 服従性:指導手の声や動作による指示に適切に従えること。
  • 作業意欲:においや物品を探す課題に積極的に取り組めること。
  • 精神的な安定性:人や周囲の環境に過度に動揺せず、落ち着いて行動できること。
  • 指導手との連携:出動時にも安定して協力できる関係が築かれていること。

これらは柴犬だけに課される条件ではありません。大型犬も小型犬も、警察犬として働く以上、必要な基準を満たさなければなりません。

【審査基準を解説】臭気選別・足跡追及・捜索訓練は何をする?

嘱託警察犬になるためには、各都道府県警察が実施する審査会に合格する必要があります。

審査は単なる芸の披露ではありません。実際の警察活動に役立つ能力があるかを確認するための試験です。

1.臭気選別:複数のにおいから目的のにおいを見分ける

臭気選別は、警察犬の代表的な専門作業の一つです。

京都府警や奈良県警が公表する審査内容では、台上に並べられた複数の布の中から、目的のにおいが付着した布を選ぶ試験が紹介されています。

奈良県警の説明では、5枚の白布のうち、対象者のにおいが付いた布を選別する形式です。

2026年11月の京都府警の選考会でも、5枚の布から見本と同じにおいを選ぶ課題が報道されました。

こうした試験では、正しいにおいを識別する能力だけでなく、指示に従って安定した作業を行えることも重要です。

2.足跡追及:地面に残ったにおいから足取りを追う

足跡追及は、地面に残されたにおいを手掛かりに、対象者の移動経路を追い、途中に残された物品などを発見する能力を調べるものです。

例えば、事件現場に残された遺留品や、行方不明者が移動した経路などが捜査の手掛かりになります。

この作業では、犬がにおいをたどる能力に加え、集中力や継続性も求められます。単に走り回るのではなく、指導手と協力して目的を達成する必要があります。

3.地域捜索:人から漂うにおいを頼りに対象者を探す

地域捜索は、特定の人物から漂うにおいを手掛かりに、周辺に隠れている人などを探す作業です。

京都府警が公表した審査内容でも、人から漂うにおいを追いながら、隠れている人を捜索させる試験が紹介されています。

この能力は、山林や広い敷地などでの行方不明者捜索にも関係します。

4.捜索:爆発物などの特定のにおいを探す

警察犬には、特定の物質のにおいを識別して探す仕事もあります。

京都府警の令和8年度審査会資料では、火薬など爆発物のにおいがする物品を探す項目が示されています。

2026年11月の選考会で柴犬などの小型犬が挑戦した競技も、こうしたにおいを扱う能力を評価するものでした。

ただし、すべての嘱託警察犬が全種類の作業を担当するわけではありません。日本警察犬協会も、足跡追及や臭気選別など、得意な専門科目ごとに指定する警察が多いと説明しています。

合格するためには犬だけでなく指導手も重要

警察犬の試験は、犬だけで完結するものではありません。

嘱託警察犬は、一般の飼い主や民間の訓練士などが飼育・訓練し、指導手とペアになって審査を受けます。

例えば、長崎県警では、1歳以上で血統書を持つこと、民間団体が実施する服従審査に合格していること、犬の登録と狂犬病予防注射が完了していることなどを受審条件として示しています。

長野県警では、犬種を問わない一方、現場活動に支障を来す障害がないことや、出動要請に対応できる体制などを条件としています。

したがって、柴犬の合格条件を全国共通の一つのリストで示すことはできません。受審する都道府県と専門部門の募集要項を確認することが必要です。

【制度の違い】直轄警察犬と嘱託警察犬は何が違う?

警察犬には、大きく分けて直轄警察犬と嘱託警察犬があります。

柴犬が警察犬として採用されるケースの多くは、民間で飼育・訓練された犬が警察の審査に合格して委嘱される嘱託警察犬の制度によるものです。

直轄警察犬は警察が直接管理する

直轄警察犬は、警察が直接飼育・管理・訓練する警察犬です。

長野県警の説明では、警察学校の敷地内に専用の訓練所が設置され、警察官が日常的に犬の飼育や訓練を担当しています。

警察庁の2024年通達では、直轄警察犬について、夜間や休日でも迅速に出動できること、危険を伴う事件や特殊な事件にも対応できることなどが重視されています。

嘱託警察犬は民間で飼育・訓練される

嘱託警察犬は、一般家庭や民間の訓練施設などで飼育・訓練される犬です。

都道府県警察が実施する審査会に合格すると、一定期間、警察からの要請に応じて活動する警察犬として委嘱されます。

日本警察犬協会によると、嘱託警察犬は指導手と犬が一体となり、いつでも事件現場に出動できる体制を整えておく必要があります。

直轄警察犬と嘱託警察犬の比較
  • 管理者:直轄は警察、嘱託は民間の所有者や訓練士。
  • 飼育場所:直轄は警察の施設など、嘱託は一般家庭や民間施設など。
  • 訓練:直轄は警察が管理、嘱託は所有者や訓練士が中心となって実施。
  • 出動:直轄は警察の管理体制による迅速な対応、嘱託は警察からの要請に応じて出動。
  • 費用:直轄は警察側が管理運用する一方、嘱託は日常の飼育・訓練を民間側が担い、出動謝金などの制度が設けられる。

警察庁は、直轄警察犬が配置されている場合でも、各地域の実情に合わせて嘱託警察犬を活用するよう求めています。

つまり、両者は競合する存在ではありません。警察の運用体制を補い合いながら、地域の捜査や捜索に対応する仕組みです。

【費用と訓練の実態】柴犬を警察犬にするまでの経緯と飼い主の負担

柴犬を警察犬にしたいと考えた場合、気になるのが訓練期間や費用です。

嘱託警察犬は一般家庭でも飼育できる制度ですが、家庭犬としての基本的なしつけだけで合格できるわけではありません。

警察犬になるまでの一般的な流れ

嘱託警察犬を目指す場合、基本的には次のような段階を踏みます。

  1. 受審条件の確認:居住地域の警察が定める犬種、健康状態、登録、指導手などの条件を調べる。
  2. 基本的なしつけ:指導手の指示に従い、落ち着いて行動できるようにする。
  3. 専門訓練:臭気選別、足跡追及、地域捜索など、担当する分野の能力を育てる。
  4. 審査会への申し込み:必要書類を準備し、犬と指導手のペアで受審する。
  5. 審査・選考:作業能力や健康状態、指導手の出動体制などを評価される。
  6. 正式な委嘱:合格・選考された犬が一定期間、嘱託警察犬として活動する。

審査に合格することと、実際に警察から出動要請を受けることは別です。委嘱後も継続的な訓練が必要になります。

訓練期間はどれくらい必要?

全国共通の訓練期間は定められていません。

2016年に北海道で警察犬となった柴犬の桃太郎は、審査会に3回挑戦して合格しました。また、2017年のシーズー「まる」も、初挑戦で不合格となった後、訓練を重ねて2回目で合格しています。

これらの事例からも、犬の年齢や性格、訓練経験、目指す専門分野によって、合格までに必要な時間が異なることが分かります。

2026年に岐阜県警で委嘱された柴犬のつぶも、2025年11月の審査を経て2026年4月に正式委嘱されました。

嘱託警察犬の飼育費用と訓練費用

嘱託警察犬の費用については、全国一律の公定料金があるわけではありません。

基本的に、日常の飼育費用、食費、健康管理費、動物病院での診療費、訓練に必要な費用などが発生します。

新潟県公安委員会の2024年の会議資料では、警察側の説明として、嘱託警察犬の飼育費用などは訓練士や飼い主の負担であり、警察から支払われるのは出動した際の謝金であるとされています。

一方、京都府警の令和8年度審査会資料では、嘱託警察犬に指定された場合、警察からの出動要請に応じ、出動ごとに謝金が支払われること、出動中に犬や訓練士に事故などがあった場合には保険保障があることが明記されています。

ただし、出動謝金は日常の飼育費用や専門訓練費用をすべて補填するものではありません。実際にかかる金額は、地域、訓練施設、訓練頻度、犬の健康状態などによって変わります。

警察犬を目指す場合には、合格後の費用だけでなく、長期的な飼育と訓練を継続できるかを考える必要があります。

【小型犬の可能性】柴犬が警察犬に向いている理由と注意点

大型犬が主流だった警察犬の世界で、小型犬や柴犬が採用されるようになった背景には、捜索現場の多様化があります。

小型犬ならではのメリット

小型犬の大きな利点は、体格を生かした活動ができることです。

2017年に青森県警でシーズーのまるが合格した際、警察関係者は大型犬が入りにくい狭い場所に入れることや、子どもに警戒されにくいことを利点として説明していました。

2026年の岐阜県警の柴犬「つぶ」についても、東海テレビの報道では、警察関係者が小回りの利く特性に期待していると伝えられています。

特に、次のような場面では小型犬の特性が生かされる可能性があります。

  • 大型犬が入りにくい狭い場所での捜索。
  • 住宅周辺や複雑な地形での確認活動。
  • 行方不明者の捜索など、人の近くで行う活動。
  • 警察広報や地域イベントでの住民との交流。
柴犬ならではの適性はある?

柴犬は日本原産の犬種で、もともと山野での狩猟に使われてきた歴史があります。

そのため、周囲の環境に注意を向ける能力や、活動的な性質を持つ個体もいます。

ただし、柴犬なら必ず警察犬に向いているというわけではありません。個体差があり、指導手との関係性や訓練への適応力も異なります。

警察犬として求められるのは、単に嗅覚が優れていることだけではなく、目的の作業に集中し、必要な場面で指示に従えることです。

警察犬に向いている柴犬と、慎重に考えたいケース

警察犬を目指すうえで適性を確認したい犬

  • 人や物品のにおいを探す作業に意欲的に取り組める。
  • 指導手の指示に安定して従える。
  • 他の犬や知らない人がいる環境でも落ち着いて行動できる。
  • 長時間の訓練に対応できる健康状態である。
  • 継続的な訓練を楽しめる性格である。

慎重な判断が必要なケース

  • 人や周囲の刺激に強く反応してしまう。
  • 指導手の指示に従うことが難しい。
  • 健康上の問題によって現場活動に支障がある。
  • 飼い主が継続的な訓練や出動要請への対応を難しいと感じている。

これらは一律の失格条件を示すものではありません。実際の受審資格や合否は各都道府県警察の規定と審査によって判断されます。

【プロの結論】警察犬に必要なのは犬種の肩書きではなく実務能力

柴犬の警察犬が増えることは、単に大型犬以外にも選択肢が広がったという話ではありません。

警察犬の役割を、特定の犬種が担う仕事から、個々の犬の能力を生かす専門的な仕事へと考え直す動きでもあります。

例えば、足跡追及が得意な犬と、臭気選別に優れた犬では、求められる訓練や適性が異なります。体格も、活動する現場によって長所にも短所にもなります。

そのため、柴犬がシェパードと同じ仕事をすべて担当できるかという比較よりも、柴犬が得意とする作業でどのような成果を出せるかを見ることが重要です。

今後の警察犬運用では、犬種の多様化と専門分野の細分化が、より重要なテーマになっていくと考えられます。

【警察犬柴犬に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:柴犬は本当に警察犬になれるのですか?
A1:なれます。2026年4月には岐阜県警で柴犬の「つぶ」が県内初の嘱託警察犬として正式に委嘱されました。犬種を問わない審査を実施する警察もあります。

Q2:2026年の京都府警の選考会に参加した柴犬は合格しましたか?
A2:2026年11月6日の報道時点では、合格結果はまだ発表されていません。参加した46頭の中には柴犬などの小型犬も含まれており、結果は2027年1月または2月に発表される予定と報じられています。

Q3:警察犬になれる犬種は日本警察犬協会の7犬種だけですか?
A3:いいえ。日本警察犬協会の指定犬種は7種類ですが、都道府県警察の嘱託警察犬審査では犬種を問わない地域もあります。ただし、審査部門によって条件が異なる場合があります。

Q4:一般家庭で飼っている柴犬でも警察犬になれますか?
A4:可能性はあります。嘱託警察犬は民間で飼育・訓練されている犬を対象とする制度です。ただし、受審する地域の条件を満たし、専門的な訓練と審査に合格する必要があります。

Q5:警察犬の柴犬は行方不明者の捜索もできますか?
A5:できます。岐阜県警で委嘱された柴犬のつぶにも、行方不明者の捜索や犯人の追跡が期待されています。実際の担当業務は、犬の専門能力や警察の運用方針によって決まります。

Q6:嘱託警察犬になるには、どれくらい費用がかかりますか?
A6:全国共通の費用基準はありません。飼育費、医療費、訓練費などは飼い主や訓練士の負担となる場合があり、警察からは出動謝金などが支払われる制度があります。詳細は各都道府県警察に確認する必要があります。

警察犬は大型犬だけの仕事というイメージは、すでに変わり始めています。

2026年4月には、岐阜県警で柴犬のつぶが県内初の嘱託警察犬として正式に委嘱されました。さらに11月には、京都府警の選考会で柴犬などの小型犬が臭気選別に挑戦し、46頭の候補犬とともに警察犬を目指しました。

日本警察犬協会が指定する7犬種に柴犬は含まれていません。しかし、嘱託警察犬の受審条件は都道府県や専門部門によって異なり、犬種を問わず能力を評価する制度もあります。

警察犬として本当に必要なのは、優れた嗅覚、服従性、集中力、健康状態、そして指導手との信頼関係です。

柴犬の小回りが利く特性や、小型犬ならではの捜索能力は、大型犬だけでは対応しにくい現場で役立つ可能性があります。

今後は2027年1月から2月に予定される京都府警の選考結果にも注目が集まります。柴犬が警察犬としてどのような任務を担い、実際の捜索活動でどのような成果を上げるのか。日本の警察犬の新しい可能性を示す存在として、その活動が期待されています。

警察犬の価値を決めるのは犬種ではなく、現場で発揮できる能力です。柴犬の挑戦は、そのことを改めて示しています。

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神崎 雪穂
デジタルマーケター 神崎 雪穂
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調理師免許を持つフードライター。栄養価は公的食品データベース、調理法はメーカー公式表記で裏取りし、旬は市場入荷記録を参照します。

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