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自己破産した芸能人は誰?公表事例と借金の理由、破産後の現在を2026年最新解説

平川 壮哉 平川 壮哉 • 更新: • 公開: • 読了約 29 分
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2026年11月現在、自己破産したことが本人の会見やテレビ番組、信頼できる報道で確認できる芸能人には、大場久美子、林葉直子、大谷雅恵、Toshl、岸部四郎、お笑いコンビ・スパローズの大和一孝らがいます。借金の規模や破産に至った経緯は、それぞれ大きく異なります。

レストラン経営の失敗、家族と共有していた住宅ローン、芸能活動の収入減少、消費者金融からの借り入れ、連帯保証人としての責任など、背景はさまざまです。一方、さだまさしや生島ヒロシのように、巨額の借金を抱えながら自己破産せずに完済した人物もいます。加えて、2026年には布施博の芸能事務所の破産も報じられ、本人の自己破産との違いが注目されました。

【2026年最新】自己破産した芸能人・本人が公表した主な6人

自己破産芸能人

自己破産した芸能人を調べる際、まず区別したいのが、本人が公表した事例と、報道によって手続きが確認できる事例です。以下は、過去の会見、テレビ番組での告白、本人へのインタビューなどで経緯を確認できる代表的な人物です。

1.大場久美子|レストラン経営の失敗で約1億円の借金

女優の大場久美子は、芸能活動とは別に取り組んだレストラン事業の失敗によって、自己破産に至った人物です。

大場は1970年代後半、TBS系ドラマ『コメットさん』の2代目コメットさん役で人気を獲得。アイドルとしても活躍し、当時のブロマイド売り上げで高い人気を誇りました。

しかし、1987年8月、京都市内にレストラン「ホワイトバス」を開店。1990年には静岡にも2号店を出しました。ところが、店舗経営が悪化し、最終的には1億円を超える借金を抱えることになります。

報道によると、大場本人は店舗の実務経営には関与しておらず、店の経営状況が悪化したことを知ったときには、すでに負債が膨らんでいました。店のオーナーと連絡が取れなくなり、責任を負うことになったと説明しています。

1994年4月12日には破産宣告を受け、同月19日に記者会見を開きました。会見では、両親から1,000万円を超える資金を借りて返済を試みたことや、所有財産、別荘などを処分したことを説明しています。

「このままでは両親も破産しかねない状況に至り、破産することを決めました」

これは当時の記者会見について報じた記事に掲載された発言です。自分だけでなく、家族にも経済的な負担が及ぶことを避けようとした事情がうかがえます。

2026年現在の大場久美子は、女優として活動を続けています。2026年10月9日放送のテレビ朝日系番組では、俳優業に加えて心理カウンセラーやセラピストとしても活動していることを明かしました。取得した資格は125に上ると紹介されています。

自己破産から30年以上が経過した現在も、芸能活動や講演など、複数の分野で仕事を続けています。

2.林葉直子|父親の死後に住宅ローン約5,000万円を負担

元女流棋士でタレントとしても活動した林葉直子も、自己破産を公表した人物です。

林葉は1980年、12歳で女流プロ棋士となり、女流名人や女流王将などのタイトルを獲得。通算15期のタイトル獲得実績を持つ実力者でした。棋士引退後は作家やタレント、タロット占い師としても活動しました。

自己破産が明らかになったのは2006年です。11月10日の記者会見で、福岡県内にある実家の住宅ローンが約5,000万円残っており、父親の死去によって返済負担が自身に集中したと説明しました。

父親と共同名義になっていた住宅のローンを一人で負担することになり、返済の継続が難しくなったのです。

当時の報道では、実家は競売にかけられ、売却されたと伝えられています。林葉自身も弁護士に相談したうえで自己破産を決断しました。

2020年にテレビ東京系『じっくり聞いタロウ』へ出演した際にも、父親がマンションや車などを購入していたことや、住宅ローンの負担が残った経緯を振り返っています。

2026年11月の林葉直子は福岡在住で、ブログを通じて近況を発信しています。11月5日までの更新では、プロ野球や過去の取材時代の思い出などについてつづっていました。

自己破産後も将棋や執筆に関する話題を発信し、現在も自身の経験を交えながら活動を続けています。

3.大谷雅恵|元メロン記念日、約500万円の借金と生活保護

比較的新しい自己破産事例として知られるのが、元メロン記念日の大谷雅恵です。

大谷は2000年、17歳でアイドルグループ「メロン記念日」のメンバーとしてデビュー。グループは2010年まで活動しました。

解散後はフリーランスとして芸能活動を続けましたが、独立後にアイドル時代の税金を支払う必要があり、収入が安定しない状況に陥ります。アルバイトをしながら芸能活動を続ける生活でした。

転機となったのはライブ配信です。コロナ禍前には配信で月収50万円に達することもありましたが、配信市場の競争が激しくなると収入が大きく減少しました。

テレビ東京系『じっくり聞いタロウ』での告白によると、配信用の機材、衣装、部屋の装飾、外出時の支出なども重なり、借金は約500万円に膨らみました。

2020年には38歳で生活保護を申請。その後、39歳で自己破産に踏み切ったと番組で説明しています。

2023年にはネイルサロンで正社員として働き始めたことも報じられました。

ただし、その後も生活は順調とは限りません。2026年7月の日刊スポーツの報道では、2025年5月から2度目の生活保護を受けていたことや、日雇いアルバイトに行けるまで生活を立て直してきたことが伝えられています。ネイル関連の新商品の制作にも取り組んでいましたが、販売には苦戦していると説明していました。

この事例からは、自己破産によって借金の負担を整理できても、安定した収入を得るまでには別の課題が残ることが分かります。

4.大和一孝|スパローズの芸人が2度の債務整理を経験

芸人の自己破産事例として注目されるのが、お笑いコンビ「スパローズ」の大和一孝です。

大和は1995年に高校時代の同級生・森田悟とコンビを結成。若い頃から消費者金融を利用し、借金を繰り返してきたことをテレビ番組などで告白しています。

2019年にはテレビ朝日系『しくじり先生 俺みたいになるな!!』に出演し、借金の総額や金融会社、知人からの借り入れについて赤裸々に説明しました。

2025年8月のwithnewsのインタビューでは、18歳頃から借金を重ね、一時は約400万円に膨らんだこと、最初の債務整理では任意整理を選んだものの、再び借金生活に戻ったことを語っています。

その後、借金が約200万円になった段階で弁護士に相談し、2度目の債務整理として自己破産を選択しました。

本人は、借金が整理されても生活習慣やお金の使い方が変わらなければ、再び同じ状況に陥る可能性があると振り返っています。

破産後の大和一孝は、芸人活動だけでなく、ラジオパーソナリティーや投資関連の活動、キャンプ用品のプロデュースなどにも取り組んでいます。2025年の取材では、ラジオNIKKEIのレギュラー番組やアウトドアショップの運営についても紹介されました。

自己破産を人生の終わりではなく、生活習慣を見直すきっかけにした事例です。

5.Toshl|X JAPANのボーカルが約3億5,000万円の負債で破産

世界的ロックバンドX JAPANのボーカルとして知られるToshlも、2010年に自己破産した人物です。

1990年代後半から自己啓発セミナー団体「ホームオブハート」に関わり、長期間にわたって同団体との関係を続けていました。

2010年1月、Toshlは弁護士とともに記者会見を開き、自己破産や離婚調停について説明。本人は、仕事で得た収入の大部分が同団体側に渡っていたと主張しました。

同年4月の債権者集会では、Toshl個人の資産が印税など約109万円、届け出のあった債権額が約3億5,000万円と報告されています。

なお、本人側の説明と団体側の主張には食い違いがあり、当時、団体側の代理人は金銭の流れに関する本人の主張に反論していました。金銭問題のすべてが確定した事実として扱われているわけではありません。

その後、Toshlは自身の経験を著書などで公表し、音楽活動へ復帰しました。

2026年現在の活動も続いています。ユニバーサルミュージックの公式発表によると、2026年7月1日にカバーアルバム『IM A SINGER VOL.4』を発売。加えて、2026年10月24日のプロ野球日本シリーズ第1戦では国歌独唱を務めました。

自己破産という経歴があっても、音楽家としてのキャリアを継続し、新たな仕事に挑戦している代表例です。

6.岸部四郎|5億円超の借金を抱え1998年に自己破産

俳優・タレントの岸部四郎も、芸能界における代表的な自己破産事例の一人です。

岸部はグループ・サウンズ「ザ・タイガース」のメンバーとして活動した後、俳優に転身。1978年の日本テレビ系ドラマ『西遊記』では沙悟浄役を演じ、1984年からは情報番組『ルックルックこんにちは』の司会を約13年半にわたって務めました。

ところが1998年、巨額の借金問題が表面化します。負債は5億円を超え、同年4月に自己破産を申請しました。

背景には、前妻への養育費、骨董品収集などの支出、さらに連帯保証人になっていた会社の倒産がありました。特に保証債務が重くのしかかり、返済が困難になったと本人は後年のインタビューで振り返っています。

当時の報道では、毎月の利息返済だけでも1,000万円を超える規模に達していたと伝えられています。

破産後は一時的にテレビの仕事から離れましたが、バラエティー番組や著書などを通じて活動を再開。ドラマ『電車男』(2005年)、『クロサギ』(2006年)などにも出演しました。

岸部は2020年8月28日、拡張型心筋症による急性心不全のため71歳で亡くなっています。自己破産後も芸能活動を続けた人物として、その人生は現在も振り返られています。

【芸能人の借金理由】事業失敗・税金・保証人など破産に至った背景

自己破産した芸能人の経緯を比較すると、借金の原因は単なる浪費だけではありません。芸能活動特有の収入構造や、事業経営、家族関係、第三者との契約などが複雑に絡み合っています。

芸能活動とは別の事業に失敗したケース

大場久美子のレストラン経営は、芸能人が本業以外の事業に進出する際のリスクを示しています。

知名度を利用して店舗を宣伝できても、飲食店経営には仕入れ、人件費、家賃、資金繰りなどの専門的な管理が必要です。知名度と経営能力は必ずしも一致しません。

特に、実際の経営を第三者に任せている場合、経営状況の把握が遅れれば、負債の拡大に気づくタイミングも遅くなります。

住宅ローンや連帯保証人としての負担

林葉直子の事例では、共同名義の住宅ローンが父親の死去後に大きな負担となりました。

岸部四郎の場合は、会社の連帯保証人になっていたことが破産に至る大きな要因の一つとされています。

連帯保証人は、主たる債務者が返済できなくなった場合、保証契約の範囲で返済を求められる立場です。本人が事業経営に直接関与していなくても、保証契約によって多額の債務を負う可能性があります。

独立後の税金と不安定な収入

大谷雅恵のケースは、芸能人の独立後に生じる税負担と収入減少の問題を浮き彫りにしました。

芸能活動で収入が増えた時期に発生した税金は、翌年以降の収入が減少しても支払いが必要です。売り上げが減ったからといって、過去の税負担が自動的に軽くなるわけではありません。

また、フリーランスの場合、仕事の獲得や報酬交渉、経費管理などを自分で行う必要があります。仕事量が減少すると、生活費と税金の両方を維持することが難しくなる場合があります。

消費者金融やギャンブルによる借金の拡大

大和一孝は、若い頃から消費者金融を利用し、借金を繰り返した経験を公表しています。

最初は少額でも、借り入れに慣れてしまうと、返済のために別の金融機関から借りるという状況に陥りやすくなります。

芸人の世界には、先輩が後輩に食事をおごる文化もあります。大和自身も、借金をしてまで人にお金を使う生活習慣を振り返っていました。

こうした事例から分かるのは、収入の多寡だけでなく、支出の管理や借り入れに対する認識も重要だということです。

第三者との金銭関係や収入管理の問題

Toshlのケースでは、本人が自己啓発セミナー団体との関係や収入の流れについて説明し、自己破産に至った経緯を公表しました。

芸能人は個人の活動だけでなく、所属事務所、個人会社、マネジメント関係者、取引先など、多くの関係者と経済的につながっています。

本人が自分の収入や支出を十分に把握できない状況では、経済的な問題が深刻化する危険性があります。

自己破産した芸能人の事例を比較すると、借金の原因は大きく分けて、事業リスク、保証債務、収入減少、税負担、浪費、第三者との金銭トラブルに分類できます。

【年表・比較表】自己破産した芸能人の経緯と2026年の現在

ここまで紹介した6人について、自己破産が明らかになった時期、主な借金の理由、その後の活動を整理しました。

人物 時期・負債 主な経緯 破産後・現在
大場久美子 1994年・約1億円超 レストラン経営の失敗 女優、心理カウンセラー、講演活動
林葉直子 2006年・住宅ローン約5,000万円 父親の死去後に住宅ローン負担が集中 福岡在住。ブログなどで近況を発信
大谷雅恵 2020年代前半・約500万円 独立後の税負担、収入減少、浪費 2026年7月報道時点で日雇いアルバイトなど
大和一孝 2010年代以降・一時約400万円 消費者金融や知人からの借り入れ 芸人、ラジオ、投資、キャンプ関連事業
Toshl 2010年・約3億5,000万円 本人が説明した団体との金銭関係など 音楽活動継続。2026年に新アルバム発売
岸部四郎 1998年・5億円超 連帯保証、養育費、骨董品関連の支出など 芸能活動を再開。2020年に死去

※負債額は報道や本人の説明に基づく概数です。借入総額、破産時の負債、利息込みの金額など、算定の基準が異なる場合があります。

この比較で注目したいのは、自己破産後の活動が一律ではない点です。

大場久美子やToshlのように、芸能活動を継続しながら別の分野にも活動を広げた人物がいます。一方、大谷雅恵のように、生活再建そのものに時間を要している人物もいます。

大和一孝のように、過去の失敗を自ら発信し、金融知識や仕事の幅を広げているケースもあります。

自己破産は借金問題を整理する法的手続きであり、その後の収入や仕事まで保証するものではありません。生活再建には、本人の状況に応じた別の努力が必要になります。

【噂と事実を検証】芸能事務所の倒産と本人の自己破産は違う

芸能人の破産報道で特に混同されやすいのが、所属事務所や個人事務所の倒産と、芸能人本人の自己破産です。

両者は法律上、まったく別の手続きです。会社が破産したからといって、代表者や所属タレントまで自動的に自己破産するわけではありません。

2026年9月に報じられた布施博の事務所破産

2026年9月21日、俳優・布施博が代表取締役を務める芸能プロダクション「有限会社馬力屋」が、東京地方裁判所立川支部から破産手続開始決定を受けたと報じられました。

布施博は『抱きしめたい!』『ずっとあなたが好きだった』『スウィート・ホーム』などのドラマで知られる俳優です。

報道では、会社の負債額は調査中とされ、本人は今後について弁護士に任せていると説明しています。

重要なのは、今回確認されたのが芸能プロダクションという法人の破産だという点です。

会社が借り入れたお金について、代表者が連帯保証人になっていれば個人にも返済義務が及ぶ可能性があります。しかし、布施本人が連帯保証人になっているかどうかは明らかになっていません。

したがって、事務所の破産をもって布施博本人が自己破産したと判断することはできません。

会社の破産と個人の自己破産の違い

法人と個人では、破産手続きの対象となる主体が異なります。

法人の場合、会社の財産を換価し、債権者への配当を行った後、通常は法人格が消滅します。個人の場合は本人が生活を続ける必要があり、法律で認められた一定の財産を手元に残すことができます。

また、会社の代表者が個人保証をしている場合は、会社の破産後も保証債務が残ることがあります。その際には代表者自身の債務整理が必要になる可能性があります。

巨額の借金があっても自己破産していない芸能人

借金の金額が大きいという理由だけで、自己破産した人物として扱うのは正確ではありません。代表的な例を紹介します。

さだまさし

1981年公開のドキュメンタリー映画『長江』の制作費が膨らみ、28歳のときに約28億円、利息などを含めると約35億円規模の借金を抱えました。

自己破産を勧められたこともありましたが、本人は返済を決意。年間100回を超えるコンサートを続け、2010年に完済したと報じられています。

つまり、さだまさしは巨額の借金を抱えた芸能人ではありますが、自己破産した芸能人ではありません。

生島ヒロシ

フリーアナウンサーの生島ヒロシは、2023年のテレビ朝日系『徹子の部屋』で、過去に約10億円の借金を抱えたことを告白しました。

不動産投資で約7億円、金融商品への投資で約3億円の損失が生じたと説明しています。自己破産も考えたものの、家族の支えを受けながら返済を続け、2017~2018年頃には完済していたとされています。

ジャンボ尾崎

プロゴルファーのジャンボ尾崎は、2005年に約16億円の負債を抱えましたが、選択したのは自己破産ではなく民事再生手続きです。

民事再生は、裁判所の監督のもとで返済計画を立て、一定の返済を続けながら事業や生活の再建を目指す制度です。自己破産とは異なる債務整理の方法です。

「破産しました」という発言だけでは法的な手続きまで分からない

お笑いトリオ・インスタントジョンソンのじゃいも、破産という言葉で報道された芸能人の一人です。

じゃいは2022年6月、競馬の払戻金に対する巨額の追徴課税を受け、YouTubeで「破産しました」と告白しました。

2020年12月の川崎競馬で約6,410万円の高額配当を得た一方、外れ馬券代の経費計上をめぐって税務上の問題が生じたと説明しています。

2025年には税制の見直しを求める活動についても報道されました。ただし、本人の「破産しました」という表現と、裁判所で自己破産手続きが行われ、免責許可が確定したことは別の問題です。

同様に、生島ヒロシやさだまさしも、自己破産を考えたことや勧められたことはありますが、実際には返済を続けています。

芸能人の破産の噂を見極めるには、次の違いを確認することが大切です。

  • 本人が自己破産を公表したのか。
  • 裁判所の破産手続開始決定が報じられているのか。
  • 会社と個人のどちらが破産したのか。
  • 破産手続きだけでなく免責許可まで確認できるのか。
  • 単なる多額の借金や返済困難を「破産」と表現していないか。

【制度を解説】自己破産の仕組み・免責・費用はいくらかかる?

芸能人の事例を理解するうえでは、自己破産そのものの仕組みも知っておく必要があります。

自己破産とは何か

自己破産とは、借金の返済が困難になった個人が、住所地を管轄する地方裁判所に申し立てる法的手続きです。

裁判所が破産手続開始を決定すると、必要に応じて破産管財人が選任され、対象となる財産を換価して債権者に配当します。

財産が少なく、破産管財人を選任する必要がない場合には、同時廃止という形で手続きが進むこともあります。

ただし、破産手続開始決定が出ただけでは、借金の返済義務はなくなりません。

借金の支払義務を法的に免れるには、原則として裁判所の免責許可決定が必要です。

免責されない借金もある

自己破産によって原則として返済義務が免除される場合でも、すべての債務がなくなるわけではありません。

例えば、次のような債務は免責の対象外となる場合があります。

  • 税金や社会保険料などの一定の公租公課
  • 罰金など
  • 子どもの養育費
  • 一定の悪意ある不法行為に基づく損害賠償

また、浪費やギャンブルによって過大な借金を負った場合、財産を隠した場合、裁判所の調査に協力しない場合などは、免責不許可事由に該当する可能性があります。

ただし、免責不許可事由があるからといって、必ず免責されないわけではありません。裁判所が個別の事情を考慮して免責を認める裁量免責という制度もあります。

自己破産にかかる費用

自己破産の費用は、裁判所に支払う費用と、弁護士や司法書士に依頼する費用に分かれます。

裁判所の案内では、破産手続開始の申立手数料は収入印紙1,000円分、免責許可申立ては500円分です。このほか、郵便料や官報公告費、予納金などが必要になります。

破産管財人が選任される管財事件では、別途、管財人に関する費用が必要になるため、事案によって総額は大きく異なります。

法テラスが公表している弁護士費用等の立替制度の目安は、次のとおりです。

  • 債権者1~10社:合計15万5,000円
  • 債権者11~20社:合計17万7,000円
  • 債権者21社以上:合計21万円

これは法テラスの立替制度を利用する場合の依頼時費用の目安であり、裁判所に納める予納金などを含めたすべての費用ではありません。実際の金額は、事件の内容や審査によって変わります。

経済的な余裕がない場合でも、法テラスの無料法律相談や費用立替制度を利用できる可能性があります。

自己破産すると芸能活動や仕事ができなくなる?

自己破産したからといって、芸能活動そのものが禁止されるわけではありません。

破産手続開始後には、弁護士や公認会計士など一部の資格・職業に一時的な制限が生じることがあります。しかし、免責許可決定の確定などによって復権すれば、こうした資格制限は解消されます。

また、自己破産をしても選挙権や被選挙権を失うことはなく、破産した事実が戸籍や住民票に記載されることもありません。

一方、信用情報への登録によって、一定期間は新しいローンやクレジットカードの利用が難しくなるなど、生活面での制約はあります。

大場久美子、Toshl、大和一孝らのその後を見ると、自己破産後も仕事を続けることは十分に可能です。

【プロの結論】自己破産した芸能人の事例から分かる本当のこと

自己破産した芸能人の歴史を振り返ると、華やかな芸能界で活躍していた人物であっても、経済的な問題から逃れられるわけではないことが分かります。

むしろ、芸能人の場合は一般的な会社員とは異なるリスクを抱えています。

仕事の依頼が途切れれば収入が大幅に減少する一方、過去の収入に基づく税金や事業上の支払いは残ります。加えて、個人事務所の経営、事業への投資、連帯保証などが重なれば、個人の資産だけでは対応できなくなることもあります。

自己破産した芸能人を評価するときに見るべき3つのポイント

1.借金の金額よりも、負債が生まれた経緯を見る

大場久美子のような事業失敗、林葉直子のような住宅ローン、岸部四郎のような連帯保証では、借金の発生原因がまったく異なります。金額だけで人物の金銭感覚や人間性を判断することはできません。

2.破産後にどのような生活を再建したかを見る

Toshlは音楽活動に復帰し、2026年にもアルバムを発表しました。大和一孝は芸人としての活動に加えてラジオやアウトドア事業にも取り組んでいます。

一方、大谷雅恵のように生活再建に時間がかかるケースもあります。破産後の人生は一人ひとり異なります。

3.報道の「破産」が法律上の自己破産を意味するか確認する

芸能人本人の自己破産、会社の倒産、民事再生、単なる返済困難は、それぞれ異なるものです。特にSNSやまとめサイトでは、これらが一緒に扱われることがあります。

本人の会見、裁判所の手続きに関する報道、公式発表、信頼できる報道機関の取材内容を確認することで、噂と実態を区別できます。

芸能人の自己破産は、単なる転落エピソードではありません。事業経営や収入管理、保証契約、債務整理について考えるための具体的な事例でもあります。

自己破産した芸能人に関するよくある質問(FAQ)

Q1:自己破産した芸能人で有名なのは誰ですか?
A1:大場久美子、林葉直子、大谷雅恵、X JAPANのToshl、岸部四郎、スパローズの大和一孝などです。それぞれレストラン経営、住宅ローン、収入減少、第三者との金銭関係、連帯保証、消費者金融など、異なる理由で自己破産に至っています。

Q2:自己破産した芸人は誰ですか?
A2:代表的な人物はスパローズの大和一孝です。若い頃から消費者金融などで借金を重ね、任意整理を経験した後、再び借金が増加。弁護士に相談して自己破産を選びました。2025年のインタビューでは、破産後にラジオやキャンプ関連事業などへ活動を広げたことも紹介されています。

Q3:自己破産した芸能人は、その後芸能活動を続けられますか?
A3:原則として続けられます。自己破産しただけで芸能活動が禁止されるわけではありません。Toshlや大場久美子のように、破産後も芸能活動を続けている人物がいます。ただし、破産手続き中の一部資格制限や、信用情報への登録など、生活面での影響はあります。

2026年11月現在、自己破産したことが公表・報道で確認できる芸能人には、大場久美子、林葉直子、大谷雅恵、Toshl、岸部四郎、大和一孝らがいます。

彼らが抱えた借金の理由は、事業経営の失敗、住宅ローン、税金、浪費、連帯保証、第三者との金銭関係などさまざまです。破産後も女優、歌手、芸人として活動を続ける人がいる一方、生活再建に苦労している人もいます。

また、さだまさしや生島ヒロシのように、自己破産を考えるほどの借金を抱えながら完済した人物も存在します。布施博の事例のように、芸能事務所の倒産と本人の自己破産を区別することも欠かせません。

大切なのは、借金の大きさや過去の肩書だけで判断せず、破産に至った経緯と、その後の人生を正しく理解することです。自己破産は人生の終わりではなく、経済的な再出発を目指すための法的な選択肢の一つです。

芸能人の破産報道を通じて、借金や事業経営、債務整理について正しい知識を持つことが、自分自身の生活を守ることにもつながります。

(出典: 自己破産芸能人(Yahoo!ニュース))

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平川 壮哉
コンテンツディレクター 平川 壮哉
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