山本譲二さんの大腸がんが発覚したのは、2019年5月22日未明のことでした。
実は、突然がんが見つかったわけではありません。本人が2023年の闘病インタビューや2026年の自叙伝連載で振り返った内容によると、発覚する前から腹痛の兆候があったのです。
半年前から右脇腹に痛みがあった山本さんは2018年ごろから右脇腹に痛みを感じていました。
2023年9月のインタビューでは、半年ほど前から腹痛があったにもかかわらず、風邪薬を飲むなどして症状をごまかし、病院に行かなかったと振り返っています。
2026年4月27日掲載のスポーツニッポン「我が道」でも、2018年に腹痛を感じて病院を予約したものの、翌日には痛みが治まったため、そのまま受診を先延ばしにしたと説明しています。
そして2019年5月22日未明、状況が一変しました。
夜中に猛烈な腹痛に襲われ、妻の悦子さんが運転する車で病院へ向かうことになったのです。
日刊スポーツの2019年7月25日付報道によると、都内の病院を訪れ、3カ所目でCT検査を受けた結果、大腸がんと腸閉塞の疑いが判明。緊急入院となりました。
がんの大きさは約7センチだった診断された大腸がんは、約7センチにまで成長していました。
山本さんは後年の講演でも、腹痛を放置したことを反省しています。
2023年の日本対がん協会の講演記録によれば、本人は大腸がんの診断を受ける半年前から右脇腹に痛みがあったことを明かし、がん検診の大切さを訴えました。
この経験は、単に著名人が病気を克服したという話にとどまりません。
体調の異変が一時的に治まったからといって、原因までなくなったとは限らない。山本さん自身が後悔を込めて語っている点に、この闘病体験の大きな意味があります。
【手術の全貌】約7時間で大腸20センチを切除、ステージ2Aだった

山本譲二さんは2019年5月30日、大腸がんの摘出手術を受けました。
手術にかかった時間は、週刊女性PRIMEの2023年2月11日付インタビューによると、約7時間です。
切除した大腸の長さは約20センチ。がんの大きさは約7センチに及んでいました。
手術で切除したのは大腸だけではなかった手術では、大腸の一部に加えてリンパ節も22カ所ほど切除したと、山本さんは2026年のスポニチ連載で振り返っています。
2019年当時の報道では、腹腔鏡手術によって大腸を20センチ切除したことが明らかになっています。
術後の病理検査などを経て、がんの進行度はステージ2Aと判明しました。
特に注目されたのは、リンパ節や肝臓、肺などへの転移が確認されなかったことです。
医師から抗がん剤治療を必要としないとの説明を受け、山本さんは大きな安堵を覚えたといいます。
山本譲二の大腸がん治療データ| 項目 | 内容 |
|---|---|
| がん発覚 | 2019年5月22日 |
| 手術日 | 2019年5月30日 |
| がんの大きさ | 約7センチ |
| 手術時間 | 約7時間 |
| 大腸の切除範囲 | 約20センチ |
| リンパ節 | 約22カ所を切除 |
| 病期 | ステージ2A |
| 転移 | 2019年6月の再検査で確認されず |
| 抗がん剤治療 | 医師から不要との説明 |
| 退院 | 2019年6月6日 |
| 術後の経過観察 | 当時は6カ月に1回と説明 |
山本さんの大腸がんについて検索すると、「抗がん剤を使わなかった」という情報が出てきます。
これは、手術後の検査で転移が確認されず、医師が化学療法を必要としないと判断したためです。
2019年6月29日の再検査では、リンパ節や内臓への転移が確認されませんでした。
当時の報道では、ステージ2Aという診断とともに、抗がん剤治療を行わず、定期的な経過観察を続ける方針が伝えられています。
ただし、抗がん剤治療の要否は病期だけで一律に決まるものではありません。病理検査の結果や再発リスクなどを踏まえ、医師が個別に判断します。
山本さんの治療経過を、ほかの大腸がん患者にもそのまま当てはめることはできません。
なぜ病気をすぐに公表しなかったのか山本さんは、手術を受けた直後に病気を公表したわけではありません。
当時95歳だった母親に心配をかけたくなかったため、当初は公表を控える考えだったと報じられています。
2019年7月19日に母親へ病気について説明し、その後、7月25日のデビュー45周年記念イベントで大腸がんの手術を受けていたことを明かしました。
この発表には、盟友の吉幾三さんも同席していました。
山本さんが公表を決めた背景には、ファンに黙ったままでいることへの思いもあったといいます。
【もう一つの病気】2009年に判明した右耳の顔面神経良性腫瘍
山本譲二さんの病歴を語るうえで、大腸がんと並んで忘れてはならないのが、2009年に明らかになった右耳内部の良性腫瘍です。
この病気は、大腸がんより約10年前に発覚しました。
右耳の異変は2007年ごろから始まっていた日刊スポーツやデイリースポーツの過去の報道によると、山本さんは2007年ごろから右耳の聞こえにくさを感じていました。
2009年5月には症状が悪化し、精密検査を受けた結果、右耳の中耳部分にある顔面神経に腫瘍が関係していることが判明しました。
診断名は「顔面神経良性腫瘍」です。
良性という言葉から軽い病気を想像する可能性がありますが、山本さんの場合、腫瘍が顔面神経に関係する位置にあったため、治療の判断は簡単ではありませんでした。
手術をすると顔面神経麻痺が残るリスクがあった当時、山本さんが医師から説明されたのは、手術によって顔面麻痺が残る可能性でした。
2009年11月の日刊スポーツの報道では、医師から手術後に顔面麻痺が残る確率は99%と説明されていたことが紹介されています。
この数字は、当時の山本さんの病状について報じられた医師の説明です。現在の医学的な一般確率を示すものではありません。
歌手にとって、顔の筋肉を動かしにくくなることは、表情や発声、ステージでの表現にも影響しかねない問題です。
山本さんは、歌手として活動を続けることも考え、手術について慎重に判断しました。
右耳の手術はその後どうなった?2013年4月のデイリースポーツは、山本さんがテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演した際の話を報じています。
当時、腫瘍の除去手術はまだ行っておらず、経過を見ながら判断する状況でした。
また、右耳の聴力が失われたことで左耳への負担も大きく、左耳にも聞こえにくさや耳鳴りが生じていたと所属事務所が説明しています。
2017年には、両耳の聞こえにくさについて本人がテレビ番組で語ったことも報じられました。
2023年の週刊女性PRIMEのインタビューでは、右耳の聴力を諦める選択をした経緯についても振り返っています。
現在の腫瘍の大きさや、手術を改めて受けたかどうかについては、2026年までの公開情報から具体的な医学的経過を判断できる続報は確認できません。
したがって、右耳の腫瘍が現在どのような状態なのかについては、過去の報道と現在の病状を混同しないことが大切です。
【妻・植木悦子との闘病】夫婦で乗り越えた大腸がんと乳がん
山本譲二さんの闘病を語る際、欠かせない存在が妻の悦子さんです。
妻は元女優で、植木悦子さんとして知られています。2023年の週刊女性PRIMEの夫婦インタビューでは、山本さんが36歳、悦子さんが31歳のときに結婚したことも紹介されました。
妻も2010年に乳がんを経験していた実は、山本さんが右耳の病気を発症した翌年の2010年、妻の悦子さんも乳がんと診断されていました。
2026年4月27日のスポニチ「我が道26」で、山本さん自身が当時の出来事を詳しく振り返っています。
悦子さんは右胸にがんが見つかり、乳房の一部を切除する手術を受けました。その後、ホルモン治療も経験しています。
ホルモン治療に伴う骨粗しょう症や骨折にも直面しましたが、2026年の本人の連載では、現在は寛解していると説明されています。
夫婦それぞれが、がんという大きな病気を経験していたのです。
大腸がんの手術中、妻が支え続けた山本さんの大腸がん手術の際も、悦子さんは大きな支えとなりました。
2019年5月22日の激しい腹痛の際には、妻が車を運転して病院へ連れていきました。
加えて、手術後の入院中も頻繁に病室を訪れていたと、2023年のインタビューで語られています。
山本さんによると、悦子さんは無理に「頑張れ」と励ますのではなく、病室で明るく振る舞い、笑顔で接してくれたそうです。
自身も乳がんの手術や治療を経験していたからこそ、術後の痛みや精神的なつらさを理解していたのでしょう。
特に印象的なのは、医師から抗がん剤治療が必要ないと告げられたときの出来事です。
それまで気丈に振る舞っていた悦子さんが、安心して泣き崩れたといいます。
吉幾三も山本譲二の闘病を支援もう一人、山本さんの闘病に関係する重要人物が歌手の吉幾三さんです。
2人は長年の親友として知られています。
2019年の大腸がん発覚後、山本さんは吉さんに相談しました。
すると吉さんは、信頼できる大学付属病院への転院手続きを進め、医師の紹介などを支援したと、2026年4月のスポニチ連載で山本さん本人が明かしています。
病気の公表を控えていた時期に、吉さんが秘密を守りながら医療面でも力になっていたことは、2人の長い友情を物語っています。
【2026年最新】山本譲二の病気は現在どうなっている?
最も気になるのは、2026年現在、山本譲二さんが大腸がんを再発しているのか、右耳の腫瘍はどうなったのかという点でしょう。
公開されている情報を時系列で確認すると、現在の状況を理解するための重要な材料があります。
2026年4月に本人が闘病生活を振り返る2026年4月27日、スポーツニッポンは山本さんの自叙伝連載「我が道26」を掲載しました。
記事のタイトルは「夫婦でもう一度もらった命…病気を経験し『大事に生きよう』」。
この連載では、妻の乳がんと自身の大腸がんについて、本人の視点から当時の出来事が語られています。
大腸がんの手術で大腸を約20センチ切除し、リンパ節も約22カ所切除したこと、手術後にリハビリを経て約1週間で退院したことなどが紹介されました。
また、病気を経験した夫婦が、もう一度もらった命を大切に生きようと話していることも明かされています。
2026年も歌手活動を継続健康状態を考えるうえで、2026年の活動状況も参考になります。
山本さんの所属レコード会社であるテイチクエンタテインメントは、2026年7月15日に新曲「桜龍~さくらりゅう~」の発売を発表しました。
加えて、10月21日には「山本譲二 全曲集 2026」が発売されています。
公式サイトには、2026年11月16日、17日の歌謡コンサート出演予定も掲載されています。
これらの公式情報から、少なくとも2026年11月時点で、山本さんが歌手活動を継続していることは確認できます。
ただし、コンサート出演や新曲発売は、医学的にがんの再発がないことや、右耳の腫瘍が治癒したことを証明するものではありません。
現在の健康状態について分かっていること| 確認項目 | 2026年11月時点の情報 |
|---|---|
| 大腸がん | 2019年に手術。ステージ2A |
| 手術後の転移 | 2019年6月の再検査では確認されず |
| 抗がん剤 | 当時は不要との医師の判断 |
| がんの再発 | 新たな再発公表は確認できない |
| 右耳の良性腫瘍 | 過去の診断と聴力障害が報道されている |
| 右耳の現在の治療 | 2026年の具体的な医学的続報は確認できない |
| 音楽活動 | 2026年も新曲・アルバム発売、コンサート出演予定あり |
大切なのは、「現在も病気を抱えている」という過去の情報と、「現在、がんが進行している」という医学的な情報は別物だということです。
2026年現在の公開情報では、山本さんの大腸がん再発や新たな治療開始について、本人や所属事務所からの発表は確認できません。
一方、右耳の良性腫瘍についても、最新の医学的な状態を断定できる情報は公表されていません。
【誤解を解消】山本譲二の病気に関する噂と事実
山本譲二さんの病気を検索すると、大腸がんの再発、右耳の手術、引退など、さまざまな関連情報が表示されます。
しかし、過去の病歴と現在の状況を分けて考える必要があります。
| 検索される疑問 | 報道で確認できる事実 |
|---|---|
| 大腸がんは本当? | 2019年に本人が公表 |
| がんはステージ4だった? | 当時公表された病期はステージ2A |
| 大腸を20センチ切った? | 約20センチ切除したと本人が説明 |
| 手術は7時間だった? | 2023年の夫婦インタビューで紹介 |
| 抗がん剤を受けた? | 当時は医師から不要と説明された |
| がんが再発した? | 2026年11月時点で再発の公表は確認できない |
| 右耳の腫瘍は悪性? | 公表された診断は良性腫瘍 |
| 右耳の手術で顔面麻痺になった? | 当時は手術による麻痺のリスクが説明され、手術を見送った経緯がある |
| 2026年現在も歌手? | 新曲発売やコンサート予定が公式に掲載されている |
大腸がんは手術後も定期的な検査が重要な病気です。
しかし、定期検査が必要だったことと、実際に再発したことは同じではありません。
山本さんについては、2019年6月の再検査で転移がなかったことが報じられています。その後も病気の経験を講演やインタビューで語っていますが、2026年までに再発を公表したという情報は確認できません。
「右耳の腫瘍」と「大腸がん」は別の病気もう一つ注意したいのが、2つの病気を混同しないことです。
右耳の良性腫瘍は2009年に明らかになった病気で、顔面神経に関係する腫瘍です。
一方、大腸がんは2019年に発覚し、手術によって大腸の一部を切除しています。
発症時期も病気の種類も治療方針も異なります。
この2つの病歴が検索結果で一緒に表示されるため、現在も重い病気が進行しているかのような印象を受けることがありますが、過去の診断だけで現在の病状を判断することはできません。
【山本譲二の病気】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:山本譲二さんは何の病気になったのですか?
A1:2009年に右耳内部の顔面神経良性腫瘍が判明し、2019年5月には大腸がんと診断されました。大腸がんはステージ2Aで、手術によって大腸を約20センチ切除しています。
Q2:山本譲二さんの大腸がん手術は何時間かかりましたか?
A2:2023年の週刊女性PRIMEのインタビューでは、約7時間に及ぶ手術だったと紹介されています。大腸を約20センチ切除し、リンパ節も約22カ所切除したと本人が振り返っています。
Q3:山本譲二さんは大腸がんを再発したのですか?
A3:2026年11月時点で、再発したという本人や所属事務所からの公表は確認できません。2019年6月の術後検査では転移が確認されなかったと報じられています。
Q4:山本譲二さんの右耳の腫瘍は現在どうなっていますか?
A4:2009年に顔面神経良性腫瘍と診断され、手術には顔面神経麻痺のリスクがあると説明されました。その後、右耳の聴力を失った経緯が報じられていますが、2026年現在の腫瘍の状態や治療状況について具体的な公表はありません。
Q5:山本譲二さんの妻は誰ですか?
A5:妻は元女優の植木悦子さんです。2010年に乳がんを経験し、手術やホルモン治療を受けました。2026年4月の本人の連載では、現在は寛解していると語られています。
Q6:山本譲二さんは2026年現在も歌手活動をしていますか?
A6:はい。2026年7月に新曲「桜龍~さくらりゅう~」を発売し、10月には全曲集も発売しています。公式サイトには11月のコンサート出演予定も掲載されています。
山本譲二さんの病歴を振り返ると、大きな転機となったのは2009年の右耳の良性腫瘍と、2019年の大腸がんです。
特に大腸がんでは、約半年にわたる腹痛を放置した後、2019年5月に病気が発覚しました。
約7時間の手術で大腸を20センチ切除し、リンパ節も22カ所ほど切除。ステージ2Aと診断され、術後の検査では転移が確認されず、抗がん剤治療も不要と判断されました。
その背景には、妻・悦子さんの支えや、吉幾三さんの協力がありました。
また、2026年4月の本人の連載では、夫婦がそれぞれがんを経験した日々を振り返り、病気を経て命を大切に生きるようになった心境も語られています。
プロの視点から特に注目したいのは、山本さんが自身の闘病経験を健康啓発活動でも伝えていることです。
2025年2月に紹介された健康啓発イベントでは、山本さんは大腸がんの経験を語り、自分自身の健康を自分で守ることの大切さを訴えました。
これは、単なる芸能人の闘病告白ではありません。本人が実際に腹痛を放置した経験を、検査や早期発見の重要性を伝える機会に変えている点に意味があります。
2026年11月現在、山本譲二さんは音楽活動を続けています。 大腸がんの再発が公表された事実は確認できませんが、現在の医学的な健康状態すべてが明らかになっているわけではありません。
「病気を経験した歌手」から「病気の経験を伝える歌手」へ。
山本さんが歩んできた闘病の歴史は、本人の人生だけでなく、健康と向き合う多くの人にとっても考えるきっかけになるものです。