米津玄師が第76回NHK紅白歌合戦で披露した楽曲は、2025年を代表するヒット曲の一つとなった「IRIS OUT」だ。
この曲は、藤本タツキ原作の劇場版アニメ『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌として米津が書き下ろした作品。アニメの世界観と密接に結びついた楽曲で、映画のメインテーマとして採用された。
映画の公式発表によると、「IRIS OUT」のデジタル配信開始日は2025年9月15日。劇場版の公開日は同年9月19日で、作品公開に先駆けて楽曲がリリースされた。
紅白での歌唱はテレビ初パフォーマンス。音源やミュージックビデオで親しまれてきた楽曲が、初めて大規模なテレビ番組のステージで披露された点も大きな見どころだった。
なお、同作のエンディングテーマ「JANE DOE」は、米津玄師と宇多田ヒカルによるコラボレーション楽曲。「IRIS OUT」とは異なる役割を持つ作品であり、紅白で披露されたのは「IRIS OUT」のみだった。
劇場版公式サイトと米津の公式サイトでは、主題歌の制作情報や作品との関係が紹介されている。
【出演経緯】米津玄師の紅白出演はなぜ決まった?発表は12月23日
2025年の米津玄師の紅白出演が正式発表されたのは、2025年12月23日。大みそかの本番まで約1週間というタイミングだった。
すでに多くの出場歌手が発表されていた時期だったため、追加発表として大きな話題になった。スポーツ紙なども、出演決定が12月23日だったことを報じている。
米津にとって今回の出演は3回目。過去の出演歴を振り返ると、選曲にもその年の活動を象徴する意味が見えてくる。
過去3回の紅白出演を比較
2018年・第69回
「Lemon」で初出場。ドラマ『アンナチュラル』の主題歌として広く知られた楽曲を披露した。
2024年・第75回
「さよーならまたいつか!」を披露。NHK連続テレビ小説『虎に翼』の主題歌で、2回目の出演となった。
2025年・第76回
「IRIS OUT」で3回目の出演。映画主題歌をテレビ初披露し、HANAとの共演を含む特別演出を実現した。
今回の出演決定について、米津は所属レーベルの公式サイトを通じて、3回目の出演を光栄に思う気持ちを表明した。
「今年最後の晴れの舞台を盛り上げる一助となれば幸いです。精一杯楽しくやりたいです。」
このコメントから読み取れるのは、本人が紅白を単なる楽曲の宣伝機会ではなく、1年を締めくくる音楽の舞台として捉えていたことだ。
出演決定の背景には、映画主題歌としての話題性や楽曲のヒット、米津自身の2025年の音楽活動があった。ただし、NHKとの具体的な交渉過程や出演依頼を受けた日時などは公表されていない。
所属レーベルの2025年12月23日付発表と、AV Watchなどの音楽メディアの報道から、出演決定と選曲の経緯を確認できる。
【中継場所はどこ?】夜の銀座・東京高速道路KK線が舞台に
今回のパフォーマンスで特に注目されたのが、NHKホールではなく、東京・銀座の東京高速道路(KK線)とみられる場所から出演したことだ。
夜の銀座を思わせる都市景観、高架道路の長い直線、周囲の光。通常の音楽番組のステージとは異なるロケーションが、「IRIS OUT」の持つ映画的な世界観と結びついていた。
KK線とはどんな道路だったのかKK線は、東京・銀座周辺を走っていた高架式の自動車専用道路である。東京高速道路株式会社が管理してきた道路で、1966年の全線供用開始以来、都心の交通を支えてきた。
しかし、首都高速道路の日本橋区間地下化事業などに伴って道路としての役割が低下。再生事業への移行に向けて、2025年4月5日午後8時に東銀座出口を除く区間が廃止された。
紅白の放送はその約9か月後。すでに一般の自動車が通行する道路ではなくなっていた場所が、音楽パフォーマンスの舞台として登場したのである。
なぜKK線が印象的だったのか最大の特徴は、道路そのものがステージの一部になっていたことだ。
通常の紅白のステージでは、照明、LEDスクリーン、セットなどによって空間を演出する。一方、KK線では実際の都市インフラを利用することで、道路の奥行きや開放感を映像に取り込める。
加えて、廃止された道路という時間的な背景も重なる。かつて交通のために使われていた空間を、今度は音楽を届ける場所として活用する。その対比が、2025年の放送100年という節目とも響き合う。
ただし、報道ではKK線とみられる場所とされており、東京高速道路株式会社やNHKが撮影地点の正確な住所・区間まで公表したわけではない。特定の出入口や地点を断定することはできない。
東京高速道路株式会社の公式発表とスポニチの当日報道を照らし合わせると、道路の廃止時期と紅白でのロケーションの関係が分かる。
【共演・演出を徹底整理】HANAと約100人が作り上げた特別ステージ
今回のステージを語るうえで外せないのが、ガールズグループHANAの参加と、総勢100人によるパフォーマンスだ。
米津の公式サイトが2026年1月9日に公開した紅白パフォーマンス映像の告知でも、HANAのゲスト出演と総勢100人によるステージが見どころとして紹介された。
公衆電話から始まる映画的な演出パフォーマンスは、公衆電話のある場所から始まる構成だった。
電話からは「JANE DOE」が流れ、米津がその場に登場する。続いて「IRIS OUT」の歌唱へと展開し、道路を歩きながらパフォーマンスを繰り広げた。
途中にはサメを模した乗り物も登場。劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の世界観を思わせる仕掛けが随所に盛り込まれていた。
単純に楽曲を歌うだけではなく、物語の導入からクライマックスまでを短い映像の中に組み込んだような構成だった。
HANAはどのような形で参加した?楽曲の中盤では、紅白初出場を果たしたHANAがサプライズで登場。バックダンサーとして米津の歌唱を彩った。
HANAは、オーディションプロジェクト「No No Girls」から誕生したガールズグループ。2025年1月に誕生し、同年の紅白にも出場するなど、デビュー年から大きな注目を集めた。
米津の公式映像説明でも、HANAは特別ゲストとして明記されている。単なる背景出演ではなく、今回の紅白ステージを構成する重要な参加者だった。
出演者・関係者と演出の関係一覧ここで押さえておきたいのは、HANAと宇多田ヒカルの役割の違いだ。宇多田は映画のエンディングテーマ「JANE DOE」の共演者であり、紅白の「IRIS OUT」ステージに参加したスペシャルゲストはHANAである。
また、100人という数字は米津の公式発表で確認できるステージ全体の出演規模。HANAの人数だけを指す数字ではない。
2026年1月9日の米津公式サイトと劇場版『チェンソーマン レゼ篇』公式ニュースでも、このステージの規模と演出が紹介されている。
【衣装を調査】米津玄師の紅白2025はサンローラン!値段はいくら?
米津の衣装についても、放送後に検索が増えたテーマの一つがブランドと価格だ。
ファッション専門メディアのFASHIONSNAPは、米津が着用した衣装をSAINT LAURENT(サンローラン)の2025年秋冬コレクションのアイテムとして紹介している。
衣装の特徴はパワースーツとレザー報道された衣装の特徴は、次の3点に整理できる。
- ボクシーなシルエットのパワースーツ
- レザージャケット
- ロングブーツ
全体的にシャープで存在感のあるスタイリングで、夜の銀座という舞台にもよくなじむ構成だった。
特に、レザーとスーツの組み合わせは、一般的な紅白の華やかなステージ衣装とは異なる印象を生み出している。映画のアクション性や「IRIS OUT」の緊張感を視覚的に補強するようなスタイルだ。
サンローランの衣装価格は?気になる価格については、注意が必要だ。
FASHIONSNAPの記事で確認できるのはブランドとコレクションの情報であり、着用した全アイテムの商品名や販売価格が一覧で公表されているわけではない。
そのため、ネット上で見かける「紅白衣装は総額○○万円」といった数字を、米津が実際に着用した衣装の確定価格として扱うことはできない。
ファッションを参考にしたい場合は、価格だけでなく、シルエット、素材、丈感の3点を見るとよい。今回のスタイリングなら、ボクシーなジャケットに細長いブーツを合わせることで、全体の縦のラインが強調される。
サンローランの同じコレクションを調べることはできるが、ランウェイのルックと実際の販売商品が完全に一致するとは限らない。価格を調べる際には、商品番号や正式な商品名まで一致しているかが判断基準となる。
衣装ブランドの根拠はFASHIONSNAPの2025年紅白衣装特集にある。
【放送後の評判】米津玄師の紅白パフォーマンスは何位だった?
今回のパフォーマンスの評価を考えるうえで参考になるのが、テレビ視聴分析会社REVISIOが公表した注目度データだ。
同社の分析によると、米津玄師「IRIS OUT」のパフォーマンスは、注目度69.1%で全体3位を記録した。
対象となったのは2025年12月31日午後11時1分から2分ごろの場面。大みそかの終盤に登場しながら、視聴者の関心を集めたことが数字にも表れている。
注目度ランキングで米津は3位
米津玄師「IRIS OUT」69.1%
2025年12月31日・午後11時1~2分ごろ
注目度上位の比較
1位・AKB48
REVISIO公表ランキング
2位・矢沢永吉
70.6%
3位・米津玄師
69.1%
4位・朝ドラ「あんぱん」ステージ
68.8%
この数字は一般的な世帯視聴率とは異なる。REVISIOの「注目度」は、テレビの前に滞在している人のうち、実際に画面を注視していた人の割合を示す独自指標だ。
つまり、番組をつけていた世帯の割合ではなく、テレビの前にいた視聴者がどれほど画面に視線を向けていたかを表している。
なぜ視聴者の関心を集めたのか演出面から見ると、注目度の高さには複数の要素が重なっていたと考えられる。
第一に、NHKホールではなく、廃止された高速道路という珍しいロケーション。第二に、公衆電話やサメ型の乗り物など、映画の世界観を思わせる視覚的な仕掛け。第三に、HANAのサプライズ参加と100人規模のパフォーマンスだ。
これらは単独でも印象的だが、短い歌唱時間の中で連続して展開したことで、視聴者が次の演出を見届けたくなる構成になっていた。
ただし、注目度3位という数字は、視聴者全員が高く評価したことや、SNS上の好意的な投稿数を意味するものではない。あくまでテレビ画面への注視を測定したデータである。
REVISIOの公表資料とMANTANWEBの分析記事では、米津のパフォーマンスが注目度3位だったことが紹介されている。
【米津玄師の紅白出演の実態】中継・収録・公式映像の違い
今回の出演をめぐっては、「本当に生中継だったのか」「現地で歌っていたのか」という疑問も生じやすい。
最初に、放送されたパフォーマンスが公式映像として存在することは確認できる。米津の公式サイトは2026年1月9日、紅白で初披露した「IRIS OUT」のパフォーマンス映像公開を告知している。
また、公式YouTubeチャンネルにも第76回NHK紅白歌合戦のパフォーマンス映像が掲載され、HANAの参加についても説明されている。
一方、テレビ放送時の映像がリアルタイムの生中継だったのか、事前収録だったのかという制作上の詳細については、公開された情報だけでは断定できない。
ここは「KK線からの中継として報道された」という事実と、「完全な生中継だった」という主張を区別する必要がある。
公式映像が公開されたことは確かな一方、収録日時や撮影手順まで明らかになったわけではない。
したがって、2026年現在の出演実態として確実に整理できるのは、紅白で「IRIS OUT」をテレビ初披露し、KK線とみられる場所を舞台に、HANAと総勢100人の演出を伴うパフォーマンスを届けたという点だ。
【紅白の米津玄師に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2025年の紅白で米津玄師が歌った曲は何ですか?
A1:劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の主題歌「IRIS OUT」です。テレビでの初パフォーマンスとなりました。
Q2:米津玄師は紅白のどこから出演しましたか?
A2:東京・銀座の東京高速道路(KK線)とみられる場所です。KK線は2025年4月5日に東銀座出口を除く区間が廃止されています。
Q3:紅白で米津玄師と一緒に踊った女性グループは誰ですか?
A3:HANAです。スペシャルゲストとして参加し、「IRIS OUT」の中盤からバックダンサーを務めました。
Q4:米津玄師の紅白衣装はどこのブランドですか?
A4:サンローラン(SAINT LAURENT)です。FASHIONSNAPによると、2025年秋冬コレクションのアイテムを着用していました。
Q5:米津玄師の紅白衣装の値段はいくらですか?
A5:個別商品の正式名称と販売価格、衣装全体の総額は確認できる形で公表されていません。サンローランの2025年秋冬コレクションという情報までが確認できる内容です。
Q6:米津玄師の紅白出演は何回目ですか?
A6:2025年の第76回が3回目です。2018年に「Lemon」、2024年に「さよーならまたいつか!」を披露しています。
Q7:米津玄師の紅白パフォーマンスはどのくらい評価されましたか?
A7:REVISIOの分析で注目度69.1%を記録し、全体3位となりました。ただし、これは一般的な視聴率ではなく、テレビ画面への注視を測る独自指標です。
2025年12月31日の第76回NHK紅白歌合戦で、米津玄師が披露した「IRIS OUT」は、単なるヒット曲のテレビ初披露にとどまらないステージだった。
東京・銀座の東京高速道路KK線とみられる場所を舞台に、公衆電話から始まる演出、サメ型の乗り物、HANAとの共演、総勢100人のパフォーマーが一体となった構成は、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』の世界観をテレビ番組に持ち込んだものだった。
衣装についても、サンローランの2025年秋冬コレクションというファッション面の特徴が確認でき、音楽だけでなく視覚的な完成度にも注目が集まった。
加えて、REVISIOの注目度分析で3位を記録したことからも、放送終盤に登場した米津のステージが強い視聴者の関心を集めたことが分かる。
【プロの結論】今回の紅白を評価する際に注目したいのは、歌唱力だけではなく、楽曲・作品の物語・ロケーション・共演者・衣装を一つの映像体験にまとめ上げた演出力である。
また、情報を調べる際は、公式サイトで出演曲や共演者を確認し、ファッション専門メディアでブランドを確認し、視聴データでは注目度と視聴率を区別することが大切だ。
2026年現在も、米津玄師の紅白2025は、音楽番組における映像演出とアーティスト表現の融合を振り返るうえで、印象的なステージとして記憶される内容となっている。
主な情報源:NHK紅白歌合戦関連発表、米津玄師公式サイト・公式YouTube、劇場版『チェンソーマン レゼ篇』公式サイト、東京高速道路株式会社、FASHIONSNAP、スポニチ、REVISIO。