2026年11月現在、有原航平は北海道日本ハムファイターズに所属している。2025年オフに福岡ソフトバンクホークスを離れ、プロ野球人生のスタート地点だった日本ハムへ6年ぶりに復帰した。かつてポスティングシステムを利用して渡米した右腕は、再びメジャーリーグに挑戦する可能性があるのだろうか。
注目されるのは、テキサス・レンジャーズで残したMLB通算15試合、3勝7敗、防御率7.57という成績と、日本球界復帰後に見せた復調ぶりだ。2026年には日本ハムでシーズンを戦い、海外FA権の取得も報じられた。渡米の経緯、右肩の手術、ソフトバンクでの復活、そして現在の契約状況を整理すると、メジャー復帰を考えるうえで要点が見えてくる。
【2026年最新】有原航平の現在は?日本ハム復帰後の所属と状況

有原航平は1992年8月11日生まれ、広島県出身の右投右打の投手。2026年11月現在は34歳で、背番号74を着けて北海道日本ハムファイターズに所属している。
広陵高校から早稲田大学に進み、2014年ドラフト1位で日本ハムに入団。2015年には新人王を獲得し、2019年には15勝を挙げて最多勝のタイトルを手にした。
その後、2020年オフにポスティングシステムを利用してMLBへ移籍。テキサス・レンジャーズで2年間プレーした後、2023年に福岡ソフトバンクホークスで日本球界に復帰した。
ソフトバンクでは3シーズンにわたって先発ローテーションを支え、2024年と2025年には2年連続で14勝を記録。2025年には3.03の防御率を残し、パ・リーグ最多勝にも輝いた。
しかし、2025年オフに3年契約が終了。12月2日にソフトバンクの保留者名簿から外れ、国内外の球団と交渉できる状況になった。
当時はMLB再挑戦も選択肢として報じられていたが、最終的には古巣日本ハムへの復帰を決断。球団は2025年12月28日、契約合意を正式発表した。
報道によると、日本ハムとの契約は4年総額20億円プラス出来高とされている。
つまり、2026年の有原はメジャーリーグ復帰を果たした選手ではなく、日本ハムで新たなシーズンを迎えたベテラン先発投手という位置づけだ。
【MLB通算成績を検証】有原航平の防御率7.57はなぜ記録された?
有原航平のメジャー挑戦を振り返るうえで、避けて通れないのがレンジャーズ時代の成績だ。
MLB公式サイトに掲載されているレギュラーシーズンの通算記録は以下のとおり。
MLB通算成績
- 登板:15試合
- 先発:14試合
- 勝利:3勝
- 敗戦:7敗
- 投球回:60回2/3
- 奪三振:38
- 被安打:81
- 被本塁打:15
- 与四球:24
- 防御率:7.57
- WHIP:1.73
特に目立つのは、WHIP1.73という数字だ。これは1イニング当たりに許した安打と四球の合計が多かったことを示している。
2021年のMLB成績:初年度は2勝4敗、防御率6.642021年、有原はレンジャーズでメジャーデビューを果たした。
初年度は10試合に登板し、2勝4敗、防御率6.64。投球回は40回2/3だった。
開幕当初は先発投手として期待され、メジャー最初の4試合では2勝1敗、防御率2.21と好投していた。しかし、その後は早期降板が続き、安定した登板を維持できなくなった。
加えて、右肩の動脈瘤を修復する手術を受けることが決定。2021年5月下旬に手術を受け、少なくとも12週間の投球禁止と安静期間が見込まれた。
長期離脱はメジャー1年目のシーズンに大きな影響を及ぼした。
NPBで実績を積んだ投手であっても、異なる環境で結果を残し続けることは簡単ではない。有原にとっては、投球環境への適応とコンディションの維持という二つの課題が重なったシーズンだった。
2022年のMLB成績:防御率9.45と苦戦2022年はさらに厳しい結果となった。
シーズン開幕時はレンジャーズ傘下の3Aでプレーし、8月にメジャーへ昇格。しかし、5試合で1勝3敗、防御率9.45と苦しんだ。
9月には再び3Aへ降格し、最終的にメジャーでの出場機会は限られた。
| 年度 | 球団 | 登板 | 勝敗 | 防御率 | 投球回 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | レンジャーズ | 10 | 2勝4敗 | 6.64 | 40回2/3 |
| 2022年 | レンジャーズ | 5 | 1勝3敗 | 9.45 | 20回 |
| MLB通算 | レンジャーズ | 15 | 3勝7敗 | 7.57 | 60回2/3 |
出典:MLB公式サイトの年度別投手成績。
ここで押さえたいのは、防御率7.57がメジャーでの通算成績であり、日本での実績まで含めた評価ではないという点だ。
日本では新人王や最多勝を獲得した投手が、MLBでは故障と環境の違いに苦しんだ。数字だけで投手としての能力全体を判断するのは適切ではない。
【渡米から日本復帰まで】有原航平のキャリアを変えた転換点
有原のキャリアは、単純なメジャー挑戦の失敗という言葉だけでは説明できない。
NPBで結果を残し、海外に挑戦し、故障を経験した後、日本で再び実績を積み上げてきた。その経緯を時系列で整理する。
| 時期 | 所属・出来事 | 主な実績・内容 |
|---|---|---|
| 2014年 | 日本ハム入団 | ドラフト1位で指名 |
| 2015年 | 日本ハム | 8勝を挙げ新人王 |
| 2016年 | 日本ハム | 11勝、チームの日本一に貢献 |
| 2019年 | 日本ハム | 15勝8敗、防御率2.46で最多勝 |
| 2020年オフ | MLB挑戦 | ポスティングシステムでレンジャーズへ |
| 2021年 | レンジャーズ | MLB初年度は2勝4敗、防御率6.64。右肩の手術も経験 |
| 2022年 | レンジャーズ | 5試合で1勝3敗、防御率9.45 |
| 2023年 | ソフトバンク | NPB復帰後、10勝5敗、防御率2.31 |
| 2024年 | ソフトバンク | 14勝7敗、防御率2.36 |
| 2025年 | ソフトバンク | 14勝9敗、防御率3.03。2年連続最多勝 |
| 2025年12月 | 日本ハム復帰 | 球団が契約合意を正式発表 |
| 2026年 | 日本ハム | 17試合、7勝9敗、防御率4.44 |
出典:日本野球機構、北海道日本ハムファイターズ、MLB公式サイトなど。
ポスティングシステムによるメジャー挑戦有原が渡米したのは2020年オフだ。
日本ハムで実績を残した右腕は、ポスティングシステムを利用してMLB移籍を実現させた。
この制度は、海外FA権を取得する前の選手でも、所属球団の承認を得て海外球団との契約交渉を行える仕組みだ。
有原の場合、日本ハムでの活躍を背景にレンジャーズとの契約が成立し、2021年からメジャーリーグでプレーすることになった。
ただし、渡米後は右肩の手術やマイナー降格を経験。期待されたほどの登板機会を確保できなかった。
ソフトバンクでの復活が評価を変えた2023年に日本へ戻った有原は、ソフトバンクで再び先発投手として存在感を示した。
2023年は10勝5敗、防御率2.31。2024年は14勝7敗、防御率2.36、2025年も14勝9敗、防御率3.03だった。
特に2024年と2025年の2年連続14勝は、メジャー挑戦前とは異なる成熟した投球スタイルを示す実績となった。
2025年オフにMLB再挑戦が話題になった背景には、こうした日本での安定した成績がある。
【2026年シーズンを分析】日本ハム復帰後の成績と課題
2026年の有原は、古巣日本ハムでシーズンを戦った。
日本野球機構の2026年シーズン終了時点の公式記録は次のとおり。
- 登板:17試合
- 勝利:7勝
- 敗戦:9敗
- 防御率:4.44
- 投球回:103回1/3
- 奪三振:67
- 被安打:114
- 被本塁打:11
- WHIP:1.34
2025年のソフトバンク時代は175イニングを投げて14勝を挙げていたため、2026年は投球回、勝利数、防御率のいずれも前年を下回った。
この成績は、メジャー再挑戦を考えるうえでも無視できない材料だ。
MLB球団が日本人先発投手を評価する際には、勝敗だけでなく、投球回、奪三振、与四球、被本塁打、コンディションなど複数の要素が検討される。
有原の場合、2024年と2025年に証明した先発としての耐久性は評価材料になる。一方、2026年の防御率4.44という結果は、再びMLBで先発ローテーションを担うためのアピールとしては強い数字とはいえない。
ただし、17試合の成績だけで今後の可能性を決めることもできない。シーズンを通じた投球内容や翌年以降の状態が、評価を左右することになる。
【メジャー復帰の可能性は?】海外FA権と日本ハムとの契約を検証
有原航平のメジャー復帰について、重要な動きがあったのが2025年オフと2026年4月だ。
2025年オフにはMLB再挑戦が現実的な選択肢だった2025年12月2日付のMLB公式日本語メディアの記事では、有原のMLB再挑戦について分析されている。
当時はソフトバンクとの契約が終了し、国内外の球団と交渉できる立場になっていた。
同記事では、2年連続14勝という実績や投球回数を評価材料として、MLBで先発5番手やロングリリーフなどの役割を得る可能性が論じられていた。
一方で、マイナー契約からメジャー昇格を目指す場合には、春季キャンプやオープン戦で競争を勝ち抜く必要があるという現実も指摘されていた。
つまり、再挑戦は単なる噂ではなく、当時の状況に即した検討材料が存在していた。
しかし、その後の選択は日本ハムへの復帰だった。
2026年4月に海外FA権の取得条件を満たす2026年4月14日には、有原が海外FA権の資格取得条件を満たしたことが報じられた。
球団広報を通じて伝えられた本人のコメントは次のとおり。
常に感謝の気持ちを持って、野球に向き合い続けたいです。
この発言から読み取れるのは、野球に取り組み続ける姿勢だ。
ただし、海外FA権の取得とメジャー移籍の決定は別の話である。
海外FA権を取得したからといって、直ちに所属球団との契約がなくなったり、MLB球団との契約が成立したりするわけではない。
2026年11月現在、有原は日本ハムの選手として登録されており、メジャー復帰に関する正式発表も確認されていない。
メジャー復帰を判断する3つのポイント今後の再挑戦を考える際には、次の3点が判断材料になる。
1. 日本ハムとの契約状況
報道されている4年契約の期間や契約上の条件が、今後の移籍可能性に関係する。契約途中での移籍が可能かどうかは、契約内容や球団との合意による。
2. 2026年以降の投球内容
2026年は7勝9敗、防御率4.44という結果だった。再びMLBを目指すなら、安定した先発登板、投球回の増加、失点の抑制などが評価材料になる。
3. MLB球団からの具体的なオファー
本人が再挑戦を希望したとしても、実際に契約を提示する球団がなければ移籍は成立しない。メジャー契約なのか、マイナー契約なのかも大きな違いになる。
現状では、メジャー復帰の可能性を完全に否定する材料はないものの、具体的な移籍計画が進んでいると判断できる公式発表もない。
日本ハムでのプレーを続けながら、今後どのような評価を受けるかが焦点となる。
【有原航平のメジャー挑戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:有原航平は2026年現在、どこの球団に所属していますか?
A1:北海道日本ハムファイターズです。2025年12月28日に球団が契約合意を発表し、2026年シーズンは古巣でプレーしました。
Q2:有原航平のMLB通算成績は?
A2:テキサス・レンジャーズで15試合に登板し、3勝7敗、防御率7.57、60回2/3を投げて38奪三振を記録しています。
Q3:有原航平はなぜメジャーから日本に戻ったのですか?
A3:2021年に右肩の動脈瘤修復手術を受けるなど、故障や成績不振でMLBでの出場機会が限られました。2022年終了後に自由契約となり、2023年からソフトバンクで日本球界に復帰しました。
Q4:有原航平は2026年にメジャー復帰しましたか?
A4:いいえ。2026年は日本ハムに所属しています。海外FA権の取得条件を満たしたことは報じられていますが、MLB復帰の正式発表はありません。
Q5:有原航平は日本ハムに復帰する前、どこの球団にいましたか?
A5:福岡ソフトバンクホークスです。2023年から2025年まで所属し、2024年と2025年には2年連続で14勝を記録しました。
Q6:有原航平の2026年の成績は?
A6:日本野球機構の公式記録では、17試合に登板して7勝9敗、防御率4.44、103回1/3、67奪三振でした。
有原航平のメジャー挑戦は、2021年のレンジャーズ移籍から始まり、右肩の手術やマイナー降格を経験した末に、2023年のソフトバンク入団によって日本での再スタートを切った。
MLB通算15試合、3勝7敗、防御率7.57という数字は厳しいものだったが、日本復帰後は3年連続2桁勝利を達成。2024年と2025年には14勝を挙げ、国内での実力を改めて証明した。
2025年オフにはMLB再挑戦が検討されたものの、最終的には2026年から日本ハムでプレーする道を選んでいる。
2026年11月現在、メジャー復帰は決定していない。海外FA権の取得は今後の選択肢を考える材料になるが、現所属球団との契約や本人の意思、MLB球団からの評価など、複数の条件が関係する。
今後注目すべきなのは、2026年の成績からどこまで投球内容を改善できるか、そして日本ハムでどのような役割を担っていくかだ。
かつてメジャーで苦戦した右腕が、再びアメリカの舞台を目指すのか。それとも日本ハムでキャリアを積み重ねるのか。有原航平の次の決断は、今後も注目を集めることになりそうだ。
主な参照資料: MLB公式選手成績、NPB公式年度別成績、北海道日本ハムファイターズの2025年12月28日付契約発表、MLB公式日本語メディアの2025年12月2日付分析記事、2026年4月14日付スポーツ報知報道。